2013-01-01から1年間の記事一覧

蓼科生活と長野県の幸福度

1. 前回のオバマ大統領について海太郎さんおよびフェイスブックのコメント有難うございます。 遠い異国の話と思っている人が多いだろう中で関心を持っていただき、感謝です。 2. 今回のブログは非日常から日常に戻ります。 このところ、田舎と都会を行っ…

フロリダでの黒人射殺事件の判決とオバマ大統領

1.「ソーシャルビジネス町家塾」の講師として、京都に2泊して田舎に帰ってきたばかりです。 京都到着が17日のお昼過ぎで、地下鉄四条駅から仕事場のある堀川近くの町家までいつもの通り四条通りを歩きだしたところ、人出で動けなくなりました。 祇園祭の山…

まだジョン・グリシャムの“The Racketeer”と国家の論理

八ヶ岳山麓はいまバラの花が盛りです。 そばの花も満開です。 1. 前回は、人気作家ジョン・グリシャムの新作を取り上げました。物語のメッセージは、 (1) 迷宮入りの殺人事件の凶悪犯人を知った者がそれを告発することで、自分が罪人であっても恩典と減刑…

国家と個人:ジョン・グリシャムの小説『The Racketeer』の場合

1. 前回は6月23日以降モスクワ空港の乗り継ぎエリアに滞在中と言われるエドワード・スノーデンを取り上げました。 ヴェネズエラ政府が受け入れを表明しているが、飛行機がアメリカや友好国の領土上を飛ぶ場合の、強制着陸を命じられるリスクを考えると…

「一匹狼」のエドワード・スノーデンはモスクワ空港に?

1. 前回は、30歳のアメリカNSA (国家安全保障局)のもと契約社員、エドワード・スノーデンを取上げ、 「正義を貫こうとした英雄か?謀反人か?」意見が割れていることを伝えました。 アメリカ政府が「スパイ法」違反容疑で訴追し旅券を無効にする一方、当…

アメリカの諜報活動とインターネット社会

1. 海太郎さんarz2beeさん、度々コメント有難うございます。 憲法についてここ2回書いてきましたが 海太郎さんの「自問自答・・・どうやって(周りの普通の人たちに)伝えていったらいいでしょうね?」というコメントは、たしかに考えさせられますね。 私…

立憲主義の視点から憲法九条を考える

1. 7日ぶりの更新でたいへん遅くなりましたが、コメント有難うございました。 arz2beeさんの「一言で断ずる俺あるいは私が正しいという姿勢は反射神経に過ぎない」 とは痛快なコメントですね。 たしかに、自戒も込めてですが、ITの進歩もあってか昨今、安易…

立憲主義と『憲法と平和を問いなおす』(長谷部恭男ちくま新書)

1. さわやかNさん、コメント有難うございます。 前回は、中国が建国100年を迎える2049年にはアメリカと対等あるいは越える世界一の軍事国家を目指す「チャイナ・ドリーム」を主張する人たちが居るという記事を紹介しました。軍拡競争に力を入れる両国の姿…

タイム誌:劉明福と習主席の「チャイナ・ドリーム」

1. さわやかNさん有難うございます。 「ヘア」とは懐かしいですね。来日公演とはアメリカでまたやっているのですね。 初演は1967年NYのブロードウェイ。ベトナム戦争中に反戦のメッセージを掲げたのと当時まだ珍しかった全裸で踊るシーンで話題になりま…

1枚の写真や絵が語る「ここに美女ありき」英米編

1. いつも遅くなりますが、我善坊さん、柳居子さんコメント有難うございます。 柳居子さんは本当にいろいろご存知ですね。コータッチさんの本は知りませんでした。 2. 我善坊さんのコメントから、暇つぶしに、写真や絵から見る英米人の「美女」というの…

『日の名残り』に登場するレディ・アスター

1. さわやかNさん有難うございます。 「日本」の一般解ではなく個人の個別解を解くことが必要だという気持ちはよく分かるように思います。 ただ、他方で「国家」という存在も無視できないですよね。 この点は昨今やかましい憲法論議にもからんで何れ、ブロ…

「エコノミスト」5月18日号「それは日本だ」

1、 我善坊さん、コメント有難うございます。 それにしても歴史で何が「常識」か?は難しいですね。たまたま、28日付の東京新聞(夕刊)は「伊藤律スパイ説修正」として、以下の見出しに始まる記事を載せています。 「昭和史に残る国際スパイ事件。その摘発…

まだ『日の名残り』と1936年前後の英国

1. 我善坊さんコメント有難うございます。「あまり小説を読まない」のがこれは何度も読んだ、というところが面白いですね。 1つの理由に、いろいろな「読み」が可能だというこの小説の魅力があるように思います。ご指摘のように、老人の悔いという読みも…

『日の名残り』と「夕方こそ一日でいちばんいい時間」」

1. 海太郎さん、いつも遅れますが、コメント有難うございます。 好きな小説を共有するのも楽しいですが、それぞれ好みが違うというのもこれまたいいですね。 それと、本を読み、イメージを膨らませ、「風景を訪ねる旅」というのも確かにいいものだ、と読み…

『小説論、読まれなくなった小説のために』(金井美恵子)

1. 海太郎さんコメント有難うございます。漱石の「永日小品」とは渋いですね。 書棚から取り出してみましたが、ピトロクリの谷というのはスコットランドだそうですね。行ってみたいものです。 2. 海太郎さんは謙遜しておられますが(アメリカのミステリ…

ごろごろと、『日の名残り』(カズオ・イシグロ)を読む

1. このところ、交信の間隔が空いていますが、我善坊さん、柳居子さん、コメント まことに有難うございます。 「歌枕」と「本歌どり」についてのご教示に感謝です。勉強になりました。日本の詩歌にある、こういう「決まりごと」というのは、ある種の気品が…

金沢のホテルで「従兄妹会・かるた会」と金沢逍遥

1. たいへん遅くなって恐縮ですが、4月13日付の海太郎さん、我善坊さんのコメントまことに有難うございます。 我善坊さんのご指摘、「ワード」の漢字転換には学習機能があるとは知りませんでした。PCは妙な具合に頭がいいところがあるのですね。「はな…

やはり英国サッチャー元首相について一言と「叱咤激励」

1. 更新が遅れて、8日振りです。 このところ何となく、慌ただしく過ごしています。 京都を往復して今年度の「ソーシャルビジネス町家塾」のゼミが始まり、他方で学生である世田谷市民大学もスタートし、また、私事ながら1歳の孫を連れて一次帰国している末…

福島の桃源郷花見山と北沢川緑道散歩

1. 今回は週末の散歩と雑感です。 福島市にだいぶ年下の従妹が住んでいますが、前々回のブログで写真をご紹介した福島市内花見山の写真集を送ってくれました。 梅・桜・レンギョウ・木蓮など一斉に咲き始めたそうです。私が写真を撮ったときは何も咲いてい…

気仙沼市大島の思い出

1. 遅くなりましたが、氤岳居士さん、4月1日付のコメント有難うございます。 「自分が選択した生き様が崩壊しかねない事象に身をさらすだけの気概が保てなくなる」というお気持ちは、僭越ながらとても誠実だと思います。 私もおそらく、ほぼ同じ年頃で、同…

福島市と飯坂温泉、宮城県亘理の「WATALIS」など

1. 前回のブログで東北被災地を訪れて「ちょっと疲れた」と余計なことを書きました。 こちらが勝手に疲れただけで、もちろん現地の人たちは、そんなことは言ってはおられず、復旧・復興に向けて助け合い・力強く生き抜いていることでしょう。 2. 福島で…

東北被災地・南三陸町や気仙沼・大島にて

1. 海太郎さん、いつもブログを覗いて頂き、まことに有り難うございます。 だいぶ前に若い友人がFBとの連携をやってくれたのですが、なぜか連携しなくなりました。自分で直せないのが悩みです。 2. 「ちいさな哲学者たち」が捉えているのは、幼稚園で「…

ニュージーランド・豪州・教育・「ちいさな哲学者たち」

1. 遅くなりましたが、海太郎さん有り難うございます。 大兄の昔のブログを再読しました。http://blog.goo.ne.jp/rokuai57/e/ff38a568a88731ba4450191a4df9d58f#comment-list ニュージーランド(NZ )の高校に2年留学した高校生・池部君の著書を要領よく紹…

シドニーの日本人学校と国際学級の思い出

1. シドニー滞在に間連して、前回はオーストラリアの教育にも触れました。 今回はシドニー日本人学校(Sydney Japanese International School, 以下、SJIS)について少し報告したいと思います。 ここは1969年、生徒数33名で開校、もっとも歴史の古い全日制…

[大学と若者]シドニーの旅とオーストラリアの教育など 1. 海太郎さん有り難うございます。豪州のワインをご一緒に飲む機会を持ちたいものです。ワインもそうですが、物価高騰でホテルやレストランの値段も大きく上がっているのは、長年デフレの日本に暮ら…

懐かしのシドニーと20年前の失敗談

1. 海太郎さんコメント有難うございます。 同じオフィスビルに勤務していたのですね。 20年前私が勤めた銀行はいまも同じビルに居を構え、合併もあり当国経済の好調もあって、順調に発展しているようです。 オフィスを訪れ、写真のようなオフィスでこうい…

シドニーへ。ラッキー・カントリーと「Take it easy !」

1. 中島さん(FB)柳居子さん我善坊さん、コメント有難うございます。 まずは我善坊さんが、23日付けブログの「(日本人は)過去は水に流す」の理解について、 「罪を憎んで人を憎まず」という言葉(孔子でしたか)を書いておられますが、 これ確かに難…

タイム誌「ローマ法王とベネディクト16世の第2幕」

1. 本日の日曜日も良い天気ですが、風が冷たく、寒いです。 午前中梅ヶ丘図書館まで往復歩き、図書館にある「タイム誌」の最新号(2月25日号)の特集「かってと未来の法王―カトリック教会の新しい政治図」「ローマ法王の第2幕」を読みました。2月28日付で…

「新・北欧モデル」フォローと首相訪米の雑情報

1. 本日、東京はよく晴れて、梅ヶ丘の羽根木公園の梅を見てきました。 柳居子さん我善坊さん、FBの海太郎さんいろいろコメント有難うございます。前回はお礼だけで終わってしまいましたが、改めて読ませて頂きました。 柳居子さんご推薦の書『世界一幸せな…

「エコノミスト」2月2日号特集「次なるスーパーモデル北欧」(その2)

1. 我善坊さん、柳居子さん、有り難うございます。 今回はコメントのお礼だけにさせて頂き、「エコノミスト」記事の紹介が途中ですので これを先に終えたいと思います。お許しください。少し長くなります。2. 今回は本論、即ち、 (1)「新・北欧モデル…