今年最後の蓼科と「旅する」人たち。

1.10月30日(月)から1週間、茅野市の山奥で過ごしました。今年最後の滞在です。 

朝10時新宿発松本行の「あずさ」は満席でした。車窓から眺める青空が気持良く、車内には山行姿や外国人も多くみられました。行楽の秋、旅に出る人は多いです。

  1. 私の場合、このところ泊りがけの遠出はここ蓼科だけで、住み慣れた古い家で過ごすので「旅する」とは言えません。

 それでも紅葉するこの時期は美しいです。この1週間、晩秋とは思えない穏やかで快晴の日が続きました。

紅葉は盛りです。もみじ、どうだんつつじ、落葉松など色づいています。

家では朝夕ストーブを焚き、素朴な山小屋風食事を頂き、八ヶ岳を眺めます。買物に町まで下り、市営の温泉で怪我した患部を暖めます。原村の自然文化園内のカフェでも憩い、なじみの蕎麦屋にも行きました。

夏以来当地滞在を続ける隣人もいて、散歩の途次にお会いし、立ち話をしました。今月中旬には帰京する由で、この地で越冬する人は少ないです。

3.「旅する人」と言えば、フェイスブックのコメントに岡田さんが「来年1月には1か月強アメリカの次女夫婦の家に滞在する」と書いてくれました。

 彼は米国勤務が長く、懐かしい土地への再訪となるでしょう。羨ましいかぎりです。私は米国は11年前のNY行が最後になりました。 

4.シドニー永住のMさんからは、こんなメールを頂きました。

「信州が好きで日本に帰国した時には「あずさ号」に乗って諏訪、蓼科、茅野、安曇野、松本等々をよく旅しました。安曇野の畑一面の真っ白で可憐な蕎麦の花が忘れられません。

「にほんへ行きたしと思へども にほんはあまりに遠し

 せめては最愛の君と愛犬とともに、気ままなる旅にいでてみん」

 

5.京都の従妹からもメールが来ました。

「私達はこの暑さにもめげず、この夏台湾とギリシアに出かけました。

4年ぶりの海外で、なんか勇気をもらいました」とあります。

海外旅行で勇気を貰ったという気持、わかるような気がします。

6.私はこのところ海外はおろか京都にも行っていません。海外は5年前のロンドン行が最後になりました。

いまの私にとって「旅」と言えば、昔を懐かしく思い出すしかないですが、

そんな状況で、京都の岡村さんのことを考えました。

彼から頂いた10月20日コメントの一部です。

 

「ニュースでハマスイスラエルを攻撃したと流れました。(略)親にしがみつく子供達の姿が見え、早く終結して欲しいと願います。

今回のハマスの攻撃で高齢の両親を撃ち殺された男性が涙声で「憎しみは憎しみを呼ぶだけなんだ。でも日本はアメリカと戦争をしたが仲良くやってるではないか!」と日本人の記者に答えていたのが印象的です。

思えば71年イスラエルを訪れた時にテルアビブで、エルサレムで、そしてジェリコで話しかけてきた子供達にもきっと今は子供や孫がいるだろうにと思い浮かべました。ガザの病院が爆撃されたニュースを胸におさめながら、バイクにまたがり案じてはいても早朝イノダに向かう自分がいます。」