米国

タイム誌2017年今年の人は「沈黙を破った人たち」(The Silence Breakers)

1. このブログいつまで続くことだろう? 今年もよろしくお願い致します。 メサイアでキリスト教の雰囲気にひたってから2週間も経たない松の内、老夫婦は、こんどは湯島天満宮に行き、菅原道真公にお詣りし、上野公園を歩き、西郷さんにも挨拶してきました。 …

タイム誌でイアン・ブレマーが語る「中国の優位性(Advantage China)」

1. 所用で昨日まで紅葉が盛りの京都にいましたが、そのことは次回にして、東京の我が家では、昨年調布の神代植物公園で小さな苗木を買った薔薇が今年の冬もまだ花を咲かせています。薔薇は英国の国花ですが、逆境にあっても、棘で身を守り、芯の強いところが…

「リベラル」が確固たる存在感のある国のこと

1. 朝の散歩路、東大駒場キャンパスの銀杏並木が色づいています。来週末は駒場祭です。ただ今年は、風が強い日が多かったせいか例年より早めに散った葉も多いようです。 「風に聞け 何れか先に 散る木の葉」とは漱石の句です。 2. 週に1度は朝の散歩に加えて…

NY Timesの記事「自分自身のお通夜で(At His Own Wake)」

1. 今年最後の茅野市滞在ですが、八ヶ岳は初冠雪。昨日からは台風の影響で雨です。 前回は友人が教えてくれた「クオリティ・オブ・デス」について。 今回は、NY TIMEESの今年5月25日付の記事を紹介したいと思います。 https://www.nytimes.com/2017/05/25/wo…

NY Timesの記事「自分自身のお通夜で(At His Own Wake)」

1. 今年最後の茅野市滞在ですが、八ヶ岳は初冠雪。昨日からは台風の影響で雨です。 前回は友人が教えてくれた「クオリティ・オブ・デス」について。 今回は、NY TIMEESの今年5月25日付の記事を紹介したいと思います。 https://www.nytimes.com/2017/05/25/wo…

トランプ「ロシアゲート」と「憲法を守る」人たち

1. いまの「かの時」は、まだ薔薇咲き誇る「時」でしょうね。前回のブログは、「かの時に我がとらざりし分去れの方への道はいずこ行きけむ」の歌を紹介しました。 たまたま直後に友人に会ったので、この歌を披露しました。「誰の歌か知ってる?」の質問に、…

タイム誌「カリフォルニア共和国の逆襲(The California republic comes roaring back)」

1. 寒い日が続きますが、朝の散歩道、駒場民藝館の紅梅白梅が早くも咲き始めました。東京では、春は徐々に近づいています。 前回のブログで「国境をまたいで猫はあくびする」という“平和の俳句”を紹介し、昨年12月に東京新聞に掲載と書いたのですが、これは…

京都から帰ったらトランプ大統領就任

1. 先週末、京都に2泊しました。時おり雪が舞う寒さでしたが、帰る日はよく晴れて新幹線から富士山がきれいに見えました。 2. 帰京して、ブルーレイにとってあったトランプ大統領就任式の模様を見ました。16分の演説で気づいたのは、 オバマのシカゴでの退任…

オバマ大統領退任演説と「現実はいつかあなたに追いつく」

1. 猫の額ほどの庭に、昨年晩秋に調布の植物公園で買い求めた薔薇が、けなげに美しい花を咲かせています。公園で満開だった品種「イングリッドバーグマン」に似ているかなと思いながら眺めています。 先週のブログは、聡明で活動家の文化人類学者だったオバ…

タイム誌9月5日号「素晴らしい子供たちの秘密(The Secret of Super Siblings)」

1. 前回の「トランプに失望」のブログには、フェイスブックから珍しく多くの方からコメントを頂きました。有難とうございました。教えて頂き、私の間違いも1つ分りました。十分調べずに、トランプはペンシルニア大学ウォートン校という名門ビジネス・スクー…

晩秋の信州とアメリカ(大統領選・ワールドシリーズ)

1. 氤岳居士さん、遅くなりましたが神代植物公園の温室情報有難うございます。咲き そろった睡蓮を見にいきたいものです。 もっとも当方は、晩秋の信州に週末を過ごしました。今年の最後の滞在ですが、もみじや落葉松の紅葉や雪でうっすら化粧した八ヶ岳を眺…

やはりアメリカ大統領選挙と上下院議会選挙。

1. 前回は古今集の「秋の巻」巻頭の歌「秋来ぬと〜」を紹介しました。 「百人一首にもとられている〜」と書きましたが、これは間違いで、2人の方から指摘して頂きました。 定家卿が選んだ藤原敏行の歌はもちろん「住の江の岸による波よるさえや〜」ですね。…

タイム誌が語る「アメリカには240も祝う理由がある」

1. 今回は、暫らく取り上げていないアメリカの話です。 7月4日はこの国の独立記念日ですが、今年は建国240年。 そこで7月11〜18日号の「タイム誌」は特集記事を組みました。 いま、アメリカはいろいろと問題を抱えている。大統領選挙の年だというのに双方の…

オバマと広島が海外の新聞の見出しになった日

1. 私の今回のブログはやはり、オバマ大統領の広島訪問です。 28日(金)、広島や長崎に関係のある人(とくに高齢者)を除いて、どれだけの日本人が関心を持ったかは分かりませんが、私は、テレビの実況中継をNHKでみて、翌朝の日本の新聞を読み、その日の午…

トランプ本当に勝つの?副大統領候補は?

1. 連休を田舎で過ごそうとまた中央高速と国道17号を走りました。 2週間前は韮崎の桃の果樹園が花ざかりでしたが、今回はもう散っていました。花の命は短くて、静かに終わります。 それに比べてアメリカ大統領選挙が長丁場で、騒々しいこと。 2. 民主党は4月…

映画「ペーパ―・ランタン(灯篭流し)」と森重昭氏

1. 美川さん、京都でローラさんとお付き合い頂き、有難うございました。英語についてのご意見、ご尤もですね。彼女の英語はちょっとくせがあるようで、ミセスDもそう言っていました。9月からケンブリッジ大学で充実した日々を送られることをお祈りいたしま…

トランプやサンダースを支える人たちとレイモンド・カーヴァー

1.前回は、犬の本は売れない、猫の本は売れるという意見を紹介しました。 渋谷の「丸善ジュンク堂」でも確かに猫の本が多いです。 おまけに「現代思想」(青土社)という硬い社会科学の雑誌が、「人類学のゆくえ」の特集号の次に「猫!」の特集を出していま…

大統領予備選にトランプ旋風とエコノミスト誌の論説

1, 我善坊さん、コメント有難うございます。クロスワード・パズル、英米人が大好きですね。何故でしょうね? 私は英語のクロスワード・パズルは全くお手上げです。知らない単語のオン・パレードで、バイリンガルを自認する日本人でもこれが得意だという人が…

タイム誌が語る「ドナルド・トランプとは?}

1. 元旦以来、東京はおだやかな陽気が続いていますね。梅の名所として有名な世田谷の羽根木公園も例年より早く少し咲き始めたそうです。早速散歩に行って早咲きを撮ってきました。 人間社会は今年もおだやかではなさそうです。 アメリカ大統領選挙の年。 大…

フォーブス選出の「世界で最もパワーフルな人物」は今年もプーチン

1. このところ英国を支える「保守の精神」ともいうべきものを考えています。 他方でこの国の首相は(良くも悪くも?)国の構成原理である憲法の解釈を自らの判断で変えてしまう・・・これは「保守の精神」とは眞逆の「革新」そのものでしょう。 さすれば日本…

「キャッチャー」の著者の評伝『サリンジャー』と戦争の記憶

1. 藤野さん有難うございます。同じ意見を共有できる友がいることも、発信が増えている話も心強いです。権力から距離を置く京都人の心意気に期待しています。老人も頑張ります。 同期会の「文集」についてのコメントも嬉しく拝読しました。フェイスブックに…

ヒラリー・クリントン「私は、そういったチャンピオンになりたい」

1.散歩先の1つである東大駒場キャンパスはいま八重桜が美しく咲いています。 4月は年度替わりで、4月〜3月というサイクルが長く習性になっていた元学生・元勤め人にとってはお正月よりも4月に新しい年の始めという気持ちが強くなります。日程を入れる手帳も1…

葉桜の季節にプーチンの「ハイブリッド戦争」とRTの活躍

1. 前回は、職場でガムを噛むことの是非について触れました。フェイスブックで2人の方から「それは止めさせるべき」との意見を頂き、有り難うございました。 すぐ緊張してしまうタイプなので緊張を和らげるため・・・とか何か理由があるのか、また大学のゼミ…

タイム誌が伝える錦織圭選手:「ケイの道程(The way of Kei)」

1. 今週は「イスラム国」が日本人2人を拘束し、期限を切って殺害を予告、という悲惨な事件に衝撃を受けた方も多かったでしょう。しかも1人はすでに殺害されたようだと報道されています。 コメントをする立場ではもちろんありませんが、23日、ジャーナリス…

プ―チンと習近平は西欧の価値観の挑戦者になるか?

1. 前回は、米タイム誌がプーチン・ロシア大統領を「帝国主義者」と呼び、西欧の価値観(自由民主主義)に挑戦する存在ととらえていることを報告しました。この点は、中国の習近平国家主席の方が、プ―チンより態度鮮明という感じがします。 そこで今回は、英…

今度は「2014年今年の人候補第3位」プーチン大統領

1. 前回は恒例のタイム誌「今年の人」に「エボラ熱と戦う人たち」が選ばれ、「叫び(The Call)に応じた人たち」と讃えていることを書きました。 arz2beeさん有り難うございます。「日本では、誰が応じるだろうか?」という鋭いコメントを頂きました。 arz2b…

「フリーダム・ライターズ」続きと「仮想旅行」の宿題とヒロシマ

1. 前回、女子高校生と、「フリーダム・ライターズ」という映画を観たことを書きました。 4人のうち孫娘が感想をメールで送ってくれて、感激しました。夕食後いきなり映画 を見させられたので最初は戸惑ったようですが、「徐々にハマっていき、終いにはすっ…

スティーブン・キングの『11/22/63』とケネディ大使

1. 昨日は東京も細かい雪が時折舞い冷たい日。それでも少しずつ春へ。散歩する北沢川緑道沿いの小川には小さな亀さんがやっと姿を見せました。 5日夜はNHK「クローズアップ現代」で初めてテレビに登場したケネディ駐日大使のインタビューを見ました。アメ…

キング牧師の「私には夢がある」から50年

1. arz2beeさん重ねてのコメントまことに有り難うございます。 ご指摘はまさにその通りと思います。正式な判決名に原告と被告の名前を付ける理由について、樋口東大教授(英米法)は、 勝訴か否かを問わず、権威に挑戦したブラウン、エディス・ウィンザー・…

タイム誌「今年の人」3位のエディス・ウィンザー(84歳)とは?

1. 前回のブログはタイム誌が選ぶ「2013年今年の人はローマ法王」と報告しました。 間連して、豪州のシドニーではクリスマスのバチカンのミサをテレビが実況放映するという報告を在シドニー野田さんから頂きました。 豪州でカトリック信者がどの程度居るの…