昔の職場の同期会で、アメリカ通の某君がニュヨーク・タイムズの記事をもとに解説してくれました。
(1)予想以上に、民主党が善戦した。
(2)上院で民主党が50議席を確保し、ジョージア州の決戦投票を残すが、ハリス副大統領が議長として一票を持つので、過半数維持が決まった。
(3)下院は共和党が218の過半数をとり、最終確定はまだだが、奪還を果たした。
従って、今後ねじれが生じる。しかし民主党の議席減は、トランプ政権の中間選挙で共和党が40議席減だったのに比べればはるかに少ない8議席程度の見込み。
- 「民主党が頑張れた理由」として,某君の説明です。
(1)「選挙方針の変更」
―「中絶擁護」の一点張りでは新味がないので、「民主主義の危機」を取りいれたことが成功。
人気のあるオバマ元大統領が応援演説で「民主主義」を強く訴えたことも効果的だった。
(2)トランプ前大統領の言動
―候補者の応援よりも選挙批判や自己PRが多く、無党派層に敬遠された。
(3)若い世代(Z世代)の投票行動
(4) 郵便投票は、コロナ禍の中で本格化したが、その推進役を担ったのは民主党であり、それまであまり投票場に出向かなかった層を発掘した
- そのあと、以下のような活発な意見交換がありました。
(1) 予想と異なり、しかも与野党が接戦するところが日本と違う。なぜ日本でこういう選挙にならないのか?
(2) Z世代の若者などが予想以上に投票した。日本ではどうだろうか?
(3) 政治家がみな演説がうまい。中でもオバマの応援演説が出色だったが、トランプだって、彼独特のレトリックを駆使するとはいえ、演説はうまい。なぜ日本の政治家とこれほど違うのだろうか?英語と日本語の違いになってしまうのだろうか?
(4)早くも2024年の次期大統領選挙の話になって、「共和党でトランプが出馬して、予備選での優勢が予想されるなら、民主党はバイデンが出るだろう。
トランプが共和党内で不利であれば、民主党は対抗上、バイデンに変わる新顔を出すだろう」という予測もあった。
(5)最後に、「トランプが再度出るのに、オバマは出られないのか?」という質問も出
て、私が口を挟みました。
アメリカ憲法の修正22条で、「大統領の職に選出されるのは2回を限度とする」と決められています。
フランクリン・ルーズヴェルト大統領が3期大統領を務め、1944年に4期目の当選を果たし、任期途中で死去しました。多選批判が強まり、1947年連邦議会が憲法修正を発議し、51年に成立しました。
(6) 従ってオバマは出馬できませんが、「じゃ、ミシェル・オバマ夫人に期待したい」
という意見も出ました。
(7)何れにせよ、選挙を終えたアメリカは、内外に課題山積で前途は多難、国際情勢も不透明です。
4.話変わって、東京は秋晴れの日が多かったです。
(1)96歳で亡くなった妻の母の17回忌の法要があり、お経を聞き、墓参をし、暫し思
い出話に花が咲きました。良い会でした。
(2)谷中の天王寺が菩提寺ですが、小さいけれど落ち着いたお寺です。観光客や散歩客
も訪れます。
(3)近くに「谷中ぎんざ」があり、ここも人気の場所です、ごちゃごちゃした庶民的な
ところが私も好きです。外国人を含めて、人出はだいぶ戻ってきました。
我々も終わってからぶらぶら地下鉄の駅まで歩き、週末には行列ができる「メンチカツのすずき」にも寄って夕食用の買い物をしました。