田中さんに教えられた朝ドラ 「虎に翼」

1. NHKの朝ドラも大河ドラマもいままで視聴したことがありません。

(1)ところが4月から始まった「虎に翼」は,途中からですが熱心に見ています。

(2)「日本初の女性弁護士の一人で戦後は裁判官になった、三淵嘉子(みぶちよしこ)さんを」モデルにして、ドラマでは佐田寅子の名前で主人公として登場します。

(3)私が興味を惹かれるのは、「ガラスの天井」に挑戦する女性の活躍に加えて、法律問題を取り上げている、戦前から戦後の世相が描かれている,の3点です。

(4) 戦争で夫を亡くした寅子や兄嫁が戦後苦労する姿は、母に重なります。

(5)私も60年以上昔、法学部で憲法民法など学びました。三百人以上の学部生で女性はたった1人でした。

  1. ドラマを見るきっかけは、3月31日付のブログです。

(1)「女性労働は日本社会の隠れた資産である。しかし旧態依然たる制度や、女性が男性の5倍多く家事を負担している現状が制約になっている」、という英国エコノミスト誌の記事を紹介しました。

(2)コメントを頂きました。京都松長の真岐さんから、「深く共感します」。

府会議員の田中さんからは、「朝の連ドラの話になると、私たち世代は盛り上がる」。

(3)田中さんはご自身の投稿でもドラマを評価しており、ご紹介に感謝しつつ私も見始めました。

  1. そこへ、長女からも見ているという話がありました。

母親の腰痛の見舞いに我が家に立ち寄ってくれたときに聞きました。評判を聞いてPCから見ている。やはり朝ドラは初めてだそうです。

 明治大学のウェブサイトも教えてくれました。

https://meijinow.jp/article/toratubasa

(1) 明治大学は、三淵さんの母校です。

(2) 同大学の村上法学部教授がドラマの法律考証を担当しており、大学のサイトに、毎週解説を載せています。
(3)これがとても勉強になります。

  1. ドラマには、新憲法が発布されて、主人公が14条「法の下の平等」を涙を

流して読む場面があります。

(1)憲法の条文がTVドラマの中で朗読される場面など見たことがなかったので、感激しました。

(2)村上教授は、第9週の解説にこんなことも書いています。

日本国憲法を、邪心なく素直に読んでみて下さい。

時代の変化に対応して環境権など新しい人権の規定を付け足す必要はありますが、

戦争によって大切なものを失って絶望した日本国民に与えられた、世界で稀に見る素晴らしい憲法であり、悲惨な戦争が世界各地で起こっている現在、人類を導く普遍的原理としてその価値はますます高まりこそすれ、古くなってなどいません」

 

5. 法学部卒業生としては、これを機会に法律、就中憲法に関心を持つ人々が

少しでも増えてくれればいいな、と思いました。