神代植物公園の薔薇と総選挙に思うこと

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  1. 自粛が緩和されて、再開された神代植物公園へ、今が盛りの薔薇やダリアを見に

行きました。深大寺にお参りして、「秋深し深大寺そばひとすすり」です。

 

  1. もっとも、老人の行動が急に変わるわけもなく、コロナ以来夕食は妻と差し向かいが多いです。

 

(1) その結果、夫婦の会話量が増えた、かつ真面目な会話が増えた気がします。

 

(2) 妻の読書量も増えました。

ときには何を読むか悩んで、私のブログを参考にして、原田マハの『総理の夫』や衆議院議員小川淳也の『本当に君は総理大臣になれないのか』(講談社現代新書)などを熱心に読んでいます。 

似たような状況の友人が多いようで、本を送ってもいます。「面白い本を有難う」や「小川さんは私も前から応援しています」といった返事が来たそうです。

妻は家政学部卒ですから、政治や法律は学んでいません。それだけに、よい勉強になっているようです。

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(3)夕食をとりながら、質問をされることもあり、私も知識を再確認する機会になります。

 

(4) 時には、うんちくを垂れることもあります。

例えば、『議院内閣制――変貌する英国モデル』(高安健将、中公新書)―これもブログで紹介しましたーを種本にしながら、

・英国が模範と言われる「議院内閣制」について、その長所と欠陥について語り、

・「議院内閣制」とアメリカの「大統領制」の2つの政治体制の違いについて、前者は性善説(政治家への信頼)、後者は性悪説(権力をいかに法で縛るか)にもとづく、

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(4) そして、「変貌する英国モデル」と本書の副題にあるように、英国が議院内閣制の欠陥を是正すべく、どのように制度改革に取り組んできたかを説明し、

 

(5) それに比べて、日本が制度の欠陥を是正する努力をしてこなかったか(いつまでも与党であれば、その意識は生まれてこない)、

―――というようなことを喋ります。

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  1. コロナのおかげで悪いことばかりではないなと思います。すなわち、

(1) こんな風に、夫婦の会話が多くなり、話題も広がり、真面目な話が増えた。

(2) 政治・社会問題への妻の関心が高まり、新聞も従来以上に読むようになった。

(3) その話題をほぼ同世代の女性の友人と共有する機会も生まれた。

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  1. そんな状況で、総選挙の投票日が1週間後に迫りました。

誰を応援するか?

選挙区が違うので1票を投じることはできませんが、応援している候補者が2人います。

 

(1) ひとりは、香川1区から出馬している小川淳也さん(50歳)。

 言うまでもなく、『本当に君は総理大臣になれないのか』の主人公です。

ブログで紹介したところ、京都の下前さんと親しい、私も夕食をともにしたことのあるお医者さんから、「こういう人物を総理にしなくちゃ。応援したい」というコメントを頂きました。

また、中高と大学が一緒の廣田尚久さん(弁護士)は、最近小川さんに会い、『共存主義、ポスト資本主義の見取り図』という自著を渡す機会があったそうです。

彼からは、「『本当に~』に書いてある通りの、一点の曇りもない人物という党内の評を聞いている。長期的観点で物事を考える政治家と思った」という報告を貰いました。

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(2) もう一人は京都6区、宇治市などが選挙区の、山井和則さん(59歳)。

田中美貴子さんが応援しています。

田中さんは宇治市の市会議員から議長になり、いまは府会議員です。昔、「まちづくり委員会」など、いろいろ一緒にやりましたが、市民の声を熱心に聞き、ともに動く人です。明るく、元気で、庶民的で、地方政治家のロール・モデルではないかと感じていました。

その田中さんが応援する山井さんも立派な人です。

5年ほど前になりますが、彼女が「いちど紹介したい」と声をかけてくれて、上京した折に二人で国会の予算委員会を傍聴し、そのあと山井氏を入れて夕食をともにしていろいろ話をしました。

地味な、しかし真面目で誠実な印象を受ける人物です。

京大の工学修士で、スウェーデンの大学でも学び、福祉の専門家でもあります。

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  1. この二人には、引き続き国政で活躍してほしいと願っています。

そして、むろん異論のある方もおられるでしょうが、ドイツのように与野党が接戦を演じてほしいです。プロ野球だって、優勝はヤクルトか阪神か、ロッテかオリックスか、ドキドキ・ハラハラする方が緊張感があると言ったら不謹慎でしょうか。