豆台風、英国に去る

  1. 私事ばかりで恐縮ですが、次女と孫2人は1週間前に田舎の我が家を去り、翌々日

無事に英国に戻りました。

茅野駅まで送り、帰りがけに昨年も利用したコインランドリーに寄って、大量の洗濯物を乾かしてから帰宅しました。こういう施設は地方都市の方が便利かもしれません。

2.静かになった田舎家で老夫婦は、気が抜けた気分になりました。

頂いた皆様のコメントのお礼にも書いたのですが、先方の立場で考えれば、時間とお金を使い、小さい子どもと重い荷物を抱え、時差に悩まされながら、貴重な夏休みを使ってはるばる英国から来てくれるのは感謝しなければいけないと思っています。

そして、「孫の成長は早い」ですから、もうすぐ反抗期の年頃になって遠い祖父母のところまでやってくるのもそろそろ卒業かもしれません。

そう思うとちょっぴり寂しくなります、

3.老夫婦はいまも、豆台風滞在時を思い出したり、話し合ったりします。

畑に行き、長女夫婦が育てたトマトや枝豆を収穫しました。

次女の親友も東京から一泊で来てくれたので、参加しました。

「皆いかにも我々が野菜を作ったかのような顔をしているのが笑えます。子供達も

貴重な収穫の体験をさせて頂き有難うございました」とは娘からのメールです。

最後の夜は皆で二度目の輪唱を歌い、花火をしました。

4.多少はお喋りの機会もありました。

英国の話も出ましたが、目下「政治も経済も社会もひどい」そうです。

8月16日の日経のコラムにも、

「(英国の)インフレ率はピークをつけつつも8%近傍にあり、先進諸国で最も高い国の一つ。インフレと金利上昇に伴う生計費危機と住宅ローン危機が市民生活を襲っている」

とあります。

 日本も決して褒められた状況ではありませんが、外国からやってくると、円安のメリットがあって、自国の物価高騰を余計実感しているようです。

それでも、「教育は優れている」というのが娘の持論です。

5.11歳の孫息子も入った会話で、

「どこの国に住みたいか?」という話題になりました。

英国と日本は別格として、二人が名前をあげたのは、北欧、スペイン、イタリアなど行ったことのある国々です。

行ったことのない国では、オーストラリアとカナダです。アメリカや、欧州でもフランスなど出てきません。

自らの状況をふまえて、「異国人に住みやすい、多様性のある国々を選んでいるのかな」と考えました。

  1. 戦争についても少し話しました。

先の戦争や日本の憲法9条にも触れました。11歳でどこまで理解したかどうかは分かりません。

最後に娘が、「子供のときから海外暮らしが長かったので、私もまだ広島を訪れていない。何れ二人を連れて広島を訪問したい」と言ってくれました。何となく胸が熱くなりました。

 8月6日の「核なき世界へ思い新たに」と題する毎日新聞社説はこう報じています。

「改めて被爆地の発信力が注目されている。

原爆資料館への)入館者は今年度、急増している。4~7月は昨年度の約28万人に対し、約66万人が訪れた。過去最多となるペースだ。

 目に付くのは外国人の増加だ。(略)入館者に占める割合は今年度は4割に上る」