高齢者もようやく外に出るようになりました

1. 今回も神代植物公園の薔薇の写真です。

 (1)我が家の玄関脇にも、「プリンセス・ミチコ」の小さな薔薇が今年も元気です。

  (2) これも「プリンセス・チチブ」も英国で開発されました。今年は、女王の即位70年を記念して「エリザベス女王陛下」と名付けられた新種が作られたそうです。

薔薇は英国を代表する花ですが、君主国のせいか、こういう命名を好むようです。

  (3) 女王の祝賀行事が、英国で6月2日〈木〉から4日間、行われました。

  初日のパレードで、バッキンガム宮殿に続く「ザ・モール」と呼ばれる道は、たいへんな群衆でした。

 

  1. 日本もようやく外出制限がなくなり、 あちこちで人出が増えているでしょう。

 6月1日から空港の入国制限も緩和された由。特定の国は、検査も自宅待機も不要になり、英国に住む次女も、来週は2年ぶりの出張で一時帰国します。「日本ではまだマスク着用だよ」と念を押したところです。

 ちなみに次女一家のマンションでも「女王祝賀パーティ」が開かれたそうです。

3.我々夫婦も出かける機会が徐々に増えました。先週は、妻が学校時代の級友4人の昼食会に行きました。

 老人の「お出かけ」はなかなかたいへんです。

 

(1) 場所は、JR 武蔵小杉駅に近い中華料理屋。1人が膝の具合が悪く、歩行にやや難があるので、彼女の自宅に近い場所を選んだ。

 待ち合わせ場所は、駅の改札口。

 

(2) 武蔵小杉は人気の郊外都市で、交通の便もよい。改札口といってもたくさんある。

しかも、少し離れたところに、東急線の同じ名前の駅がある。

 

(3) 2人の女性は、東急線を利用して「武蔵小杉」で下車し、JR「武蔵小杉」駅改札口まで歩いてくる。

(4) 2人は、パソコンはおろか、アイ・パッドも携帯電話も持っていない。

場所を探すのに手間取り、待ち合わせの時間に遅れても連絡の取りようがない。

 

  1. 幸い、当日は無事に会えたようですが、妻も事前にご自宅に電話をして、何度も詳しく場所の説明をしていました。

1人の女性はそれでも心配で、前日、わざわざ下見にJR武蔵小杉駅まで確かめに出掛けたそうです。

 

5.しかし何年振りかで再会出来て、お喋りを大いに楽しんだようで、よかったです。

 

(1)妻は、抗がん剤の世界的権威前田浩博士の『最強の野菜スープ』というベストセラーの紹介をしたそうです。

使い残した野菜を捨てずに有効に利用できるというのが、「無駄」を嫌いな「焼け跡世代」の女性たちの好みに合ったようで,関心を持ってくれた由。

 

(2)本書については、数週間前にブログで紹介しました。

これを見れば、本の内容は分かるし、写真も載っている。しかし、パソコンもスマホもない女性は見られない。

 そこで妻は、ブログのコピーを取って、自宅に郵送したそうです。

      (3) デジタル社会に追いつけない高齢者は決して少なくないと再認識しました。

 とくにこの2人は、夫を亡くして一人住まいです。お子さんは海外で暮らしています。そういう家庭の状況も大きいかもしれません。

 私どもも、デジタルの流れに追いつくのは決して容易ではありません。私は不器用なのでメール入力や検索はスマホでなく、PC専門です。

 それでも、夫婦で情報交換は多少できるし、近くに次世代の家族もいるし、辛うじてデジタル化のあとをよちよちついていきます。

 

6.今の若者ならむろん、スマホを駆使して情報を収集し、発信する。

 便利でしょうし、ウクライナの情報などを見ると意義も大きいと思います。

 しかし他方でフェイク情報も溢れているようです。便利がそのまま幸せかは別問題かもしれません。

  老人はむしろ、心配なら前日下見に行くようなアナログ文化に徹した方が、精神衛生上はよいかもしれません。