海太郎さん有難うございます。
ワインの詳しいことは分かりませんが、いかにもカリフォルニア産らしいさわやかな味わいだと思いました。
またご一緒にワインを傾けたいものです。


世間はすでに仕事が始まっているのに当方は職場&授業が9日から始まるのでまだのんびりしていて、若干気が咎めます。

5〜6日は年寄り4人(2人の姉と老妻)で松阪に行き、鳥羽で1泊しました。
74歳になる上の姉が連れ合いを亡くしてずっと1人で松阪に住んでいるのでその様子伺いも兼ねてですが、松阪ではお昼に牛肉屋(写真)によったあと「本居宣長記念館」を訪れました。

城跡に立てられた記念館で宣長の居宅「鈴屋(すずのや)」が移築されて保存されています。

嫁いだ家は小津といって本居家と縁続きだそうで、姉は連れ合いが亡くなったときに宣長からの手紙等の貴重な資料をすべて記念館に寄付したそうで、それもあってか研究員の方から丁寧に説明していただき、勉強になりました。


海外生活が長いせいもあって、日本の、とくに古いことに無知な自分をこのごろになって反省・後悔しているのですが、リタイアしたら、国学でも学ぶ機会をもちたいものです。


小さな記念館ですが年末には東大の学生が大勢来てくれたとか、欧州からの訪問者もあったとのこと。日本&日本人を知る経路として、まず宣長から学ぶというのが欧米の研究者の1つのアプローチだそうです。


・ 712年にできた現存最古の「歴史書」である「古事記」を読むことが、日本人の本当の姿や思想を知る上で必要と考え、研究に着手。35年の歳月をかけて「古事記伝」44巻を執筆した。

・ かつ、漢字で書かれた「古事記」の“読み方”を明らかにすることがもっとも大切と考えた。
・ 「源氏物語」の研究を通して、「もののあわれ」をテーマとする文学論を大成した。「男女を問わず、人の心は弱く女々しいものであるとするこの説は、儒教や仏教的倫理の支配する当時においては画期的なものだった」・・・等々。

いまさらこんな初歩的なことをあらためて学ぶのは、まことに恥ずかしいのですが。


研究員の方は当市出身で、長年研究を続けており、「自分の名前より本居宣長の名前を記録することのほうがはるかに多い」とのことで、郷土が生んだ偉大な学者への想いがよく伝わって気持ちのよい時間でした。