我善坊さん、平安・鎌倉時代の文書管理が優れていたというご指摘、興味深く拝読しました。

私はかねてから、システム化する能力が日本人には欠けているのではないかと考えているのですが、昔はそうでなかったとしたら・・・引き続き考えてみたいと思います。


因みに、システム化の能力と「job description(辞書を引いたら「職務内容説明書」とありました)」とに相関関係があるのではないか。日本ではご承知のように、会社でも大学でも(おそらく社会保険庁でも)誰が何をするか?責任はどこにあるかが明確でない。


だから、例えば、秘書の役割の重要性が理解されないで、社長の個人的な用件など雑用ばかりさせられる。昔、シドニーで、私の秘書を通して先方の秘書に電話をして、某日本企業のトップとの面談の約束を取り付けようとしたら、本人が言ってこないのは失礼だと怒られたことがあります(相手が豪州企業なら当たり前で、スケヂュールは本人以上に秘書がよく知って管理していました。つまり秘書の判断で、事前に上司に相談することなく、アポイントを入れたり、場合によっては空いていても「ふさがっている」と断ることさえあります)。


だから例えば、大学でも教員の仕事は、教材のコピーを取ったり・プリントしたり、教室で映像の処理やパワーポイントの操作に集中せざるを得なかったりします・・・


と、やや愚痴っぽくなったところで、閑話休題

に、

ペシャワール会中村哲氏を本学に招いて、講演してもらったという報告をしましたが、いわばその第2弾として、7月4日(水)にはNPO法人かものはしプロジェクトの村田早耶香さんに来てもらいます。


チラシを掲載しますが、これはゼミ生の1人が作ってくれたもの。当日は、彼ら3人がボランティアで手をあげてくれて、進行など手伝ってくれます。先ほどの愚痴とは打って変わった状況で、こういうのは、自分1人ではとても出来ませんので、まことに有り難いことです。


村田さんは、まだ25歳。カンボジアの児童買春の撲滅をめざし、それをビジネスの手法で取り組もうと、仲間とNPOを設立しました。2月21日のNHK「クローズアップ現代」で若き「社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)」の旗手として紹介されました。
番組で「自分の人生を賭ける」という言葉が印象的でした。

当日は、一般参加も可。無料ですから、お近くの方も、教職員も、ご関心のある方は是非気楽にお越しください。
大学のホームページにも記載されています。