『小さな会社の負けない発想』(橋本英夫)

ksen2008-03-05

前回少しふれた?ハッピーですが、先日、久しぶりに本社(大学と同じ槇島町にある)を訪問して、橋本社長に会いました。

4月からの「現代社会入門?」という1回生向けの必修の授業に1回話してもらおうというお願いです。

同社は、クリーニング会社ですが、ドライ・クリーニングではない「水洗い」洗浄技術で特許をとり、「ケアメンテ」という商品登録をして、独自の市場を開拓しています。

値段は高い。しかし、1回ごとにカルテを作って石油製品を使わず、環境にやさしい手法で、和服もOK、汚れもきれいに取れるどうで、「いいものを、きれいに長く着てもらう」という発想です。

他方で、NPO法人を作って、自宅で背広でもセーターなどの自宅での手洗いも奨励しています。

まだベンチャー企業ですが、テレビや新聞でたびたび紹介されるようになりました。

橋本社長は、高校を卒業後、ほぼ独力で会社を立ち上げ、奮闘しています。

『小さな会社の負けない発想』という著書もあります。

ここ2年ほど、早稲田大学の「大隈塾」という田原総一郎氏が主催する講義に、1回登場して早稲田の学生相手に熱弁をふるっているそうで、今回初めて本学にも来てもらうことになりました。

昨年11月に、銀座通りに出店した「アルフレッド・ダンヒル」の高級服販売とタイアップしてアフターケアの面倒を見ることになりました。それ自体は、広報の一環だということでビジネスとしてはあまり期待できないようですが。


久しぶりに銀座通りを歩きましたが、有名ブランドの店が軒を連ねており、ダンヒルもその1つです。店内には、しゃれたラウンジもあります。いかにも成金といった中年の夫婦が1組、買い物をしていました。

こういう豪華さは、橋本社長の趣味ではないと思いますが、「いいものを長く着る」という文化はどうしても高級品やブランド物と結びつかざるを得ないのでしょうか。



よい天気だったので、銀座通りから京橋・日本橋を歩きましたが、京橋の交差点では、ホームレスの人が「ビッグイシュー」を街頭販売していました。

「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」と銘打つ雑誌ですが、銀座の華やかさとはかけ離れた人種でしょう。

雑誌では、東京では渋谷で販売しているのは知っていましたが、京橋は初めて見ました。本人が特定されないように遠くから写真を撮りましたが。渋谷で今月号も購入したときもそうでしたが、京都でも京橋でも、誰かが足を止めて買っている場面に出くわしたことがりません。