東京暮らしが始まりました。


1. 2か月の滞在を終えた9月18日(水)、茅野を発ち、新宿駅小田急線に乗り

換えて東京の自宅に戻りました。

 

  1. 以来、電車には乗っていません。

(1) 散歩は、涼しい朝のうちに済ませます。

(2)早朝の大学キャンパスは、犬を連れた人を見かけるぐらいです。

銀杏並木道を歩いて、カフェで朝食を頂いたり図書館に入ったりします。

 

(3)秋の気配を少し感じます。

 銀杏並木も、隣接するリサーチセンターの栃の木も、実を落とす時期です。

地面に落ちた実の写真を撮っていた散歩中の若いカップルに、「これは何でしょう?」と訊かれて、「栃の実じゃないですか」と妻が答えました。暫くして、「スマホで検索したら、やはりそうでした」とお礼を言われました。

早朝の小さな出来事です。

  1. 妻は早速なじみの美容院に出掛けました。

(1)美容師さんは、秋田の出身です。

実家が農家で、実兄がお米を作っている。

米不足のこの時期、出たばかりの新米を購入して、おいしく頂きました。

(2) ここは、「あきたこまち」の米を「おかげさん」というブランドで、農協を通さず、もっぱらインターネットと友人知人のツテで販売しています。遠く沖縄からも注文が来るそうです。

(3) 岡村さんのところも、茅野市の奥様の実家から、そろそろ新米が届いている頃でしょう。

  1. 購読している毎日新聞から、食に関する最近の新聞記事を探しました。

(1)9月20日の「論点」欄は“どうなる食品値上げ”と題して、「秋以降も食品の値上げは続くだろう」と警告します。

 

(2)同日の「オピニオン」欄は、令和の米騒動について、“惰性の減反政策を転換せよ”と題して、ピーク時に比べてコメの生産が半減している、「こんな国はほかにない。減反は国民のためになっているのか」と批判します。

 

(3)22日には、「半世紀前の和食でリスク分散」と題する東大医学部教授の寄稿があります。

和食が戦後、その姿を大きく変えてきた、1950年と2010年を比較すると、1人当たりのコメの消費量が半減した一方、動物性たんぱく質は2倍、脂質が3倍になった、と述べて、

時代ごとの日本人の平均的なメニューを調べて、理想的な食事のバランスは「1975年のメニューだった」という研究成果を紹介しています。

 

(4) 他方で27日夕刊には、「物価高で子ども食堂の運営が各地で厳しさを増している」という報道記事が載り、日本の貧困の実状を伝えました。

 

  1. 私がまだ滞在していた9月中旬の茅野のスーパーには、季節の野菜や果物が豊富に並んでいたな、と思い出しました。