私のアパートから歩いて15分ほど、京都御苑の梅も満開に咲いています。
また1週間ぶりの更新ですが、コメント有難うございます。
mytopgunさん、マラソンを通してボランティアの意義を肌で感じるのはよいことですね。
他に参加した那覇マラソンなど、ボランティアに多少違いがあるのでしょうか?
誰かから提案があったように、そのうちロンドン・マラソンにも挑戦してください。
中島さん、そうなんです、まさに「社会起業家の出番」です。
6年前に、現代社会学科の設立にかかわったときに、学科のコンセプトに「社会起業家精神
(ソーシャル・アントレプレナーシップ)を身に付けた人材を世に送ること」を掲げました。
ほぼ同時並行して、KSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)という、
小さな・小さなネットワークを立ち上げました。
「細く・長く・自由に」をモットーに続けていたのが、昨年10月で5年経ちました。
ここまで続くとは当初あまり考えていなかったのですが、折角続けた活動の「足あと」を
残そうということで、報告書を作ることを仲間に提案したところ、幸いに賛同を得て、
このたび完成しました。
写真をご覧頂きたいのですが、「京都から社会起業家の波を!京都ソーシャル・アントレプレナー・
ネットワーク5年の歩み」と題して、B5版92ページの小冊子です。
400部印刷して費用は、25万円ほど、私とカスタネットの植木さんとKSENの積立金からも
一部支出しました。
構成や章立ての企画は私が音頭をとりましたが、執筆は運営委員の全員参加を合言葉にみんなが分担し、
編集や校正、表紙のデザインなどは特に若手の運営委員を中心にボランティアで大いに頑張ってくれました。
うちの学生についても、いつも感じるのですが、若い人も(言うまでもなく男女の別なく)
任せば大きな仕事を成し遂げるということを痛感しています。
写真もたくさん載せ、設立の翌年に、日米交流基金の助成をもらって、アメリカのNPO活動
の第1人者、ミセス・アリス・テッパー・マーリンを招いてのセミナーやその他のイベントもまとめました。
また、運営委員一人ひとりの「社会起業家」への想いや、カスタネット植木さんが支援するカンボジア
の小学校建設を見に行った旅についても書きました。
イベントのゲスト・スピーカーや熱心な参加者として活動を支えて頂いている多くの方に感謝をこめて
お配りしたいと思います。
また他にも、関心を持ってくださる方がおられたら、お手にとって頂ければ、嬉しいし、その上で
「活動に顔を出してみようか」という方が出てきたら、さらに幸甚です。老若男女を問わず、歓迎しております。
ちょうどタイミングも良く、3月7日(日)の京都新聞が私へのインタビューを通して、
KSENの活動を紹介してくれました。
「京都から出でよ、元気人たち。支援したい社会起業家」という見出しです。
活動報告書が完成して、一つの節目を越えて、6年目に入ったKSENがこれから、どういう活動を続けて
いくか、課題もいろいろあります。いままで頑張ってくれた学生さんが4月から社会人になるとか、
京都勤務の企業人がひょっとして東京に転勤になるとかいった動きもあります。
そういう中で、引き続き「細く・長く・自由に」活動を続けていければよいなと思っています。
些細なことと思う人が多いでしょうが、絶対に守りたいのが全員を、肩書きではなく「さん」で
呼ぶ文化。タテ社会ではなく、ヨコ社会の構築。
これはやはり、麻布やアメリカ経験、とくに何と言っても旧東京銀行の企業文化から学んだ、
私にとって貴重な財産です。
たとえば「カスタネットの植木さんを植木社長と呼ぶようになったらKSENはお終い!」とは、
私がしつこく言っていることです。