2014年最後のブログです、と「童謡」の動画を見る。

1.江戸時代の豊後日田の街並みが同じ高さ・同じ白壁・同じ瓦葺きが整然と並んで美しい、日本にもかってこんな風に統一と調和のとれた街並みがあったのだ、と前回書きました。

我善坊さんから、都市景観の美しさには「パブリックの精神」が必要だというコメントを頂きました。有り難うございます。
他方でフェイスブックには,京都で長年街並みの景観保存のNPO活動をやっている方の、「其れでも京都の場合 御法度で規制するのではなく 自主規制の『町式目』相互の申し合わせで建築規制を実現している所が幾つか有ります」というコメントがありました。「町式目」という言葉がいいですね。
もう1人の方は、江戸時代やオランダの家並みに独自性があるのはアメリカの影響を受けなかったからではないか、という面白いコメントでした。


「パブリックの精神が必要だ」というと何やら難しいですが、私は、日常の暮らしで隣にいる赤の他人を気遣う気持ちぐらいに理解しています。
「社会」というと堅苦しいですが、福沢が「社会」の代わりに「人間(じんかん)交際」と呼んだ感覚でしょう。

私自身そういう気持ちや感覚を備えているかというと自信はありませんが、
バスで赤ちゃんを抱えた母親が乗ってきたらちょっと意識して「大丈夫かな」と気遣う気持ち、それが「パブリックの精神」ではないかと思います。


数日前に、家人と2人、自宅に帰るべく二子玉川から渋谷に行く電車に乗りました。
休日の夜で空いていて、座席に若い女性が1人スマホをいじっており、1つ置いて若い男性が文庫本を読んでいました。それぞれの反対側の隣りは空席です。
どうするかなという好奇心もあって電車のドアが閉まって走り出すまで1つ空いた席の前にしばらく立っていました。
すると、文庫本の男性が気がついて隣の席にずれて移動してくれて、お陰で家人と2人並んで座れました。スマホの女性の方は、最後まで全く気付かないのか無視してスマホをいじっていました。

そう言えばだいぶ昔のことですが、娘と2人で地下鉄に乗って、たまたま2人分が空いている座席とそのほぼ真向かいに1つ、やはり席が空いていました。そのドアから乗車したのは我々2人の父娘ともう1人、若い女性でしたが、彼女がさっさと2つ空いている席の1つに座ってしまい、この時も少し驚きました。

もちろん何れも悪意がある訳ではなく、意地悪をするつもりも毛頭なく、ただ「気がつかない」だけのことだったに違いありません。
しかし、これが「パブリックの観念が欠けている」ということだろうと思いました。


つまり「パブリック」であるためには「赤の他人」の存在に気がつく、ということが大事なので、これが前に立った2人が知り合いだったり、まして会社の上司だったりしたらまるで対応が違ったでしょう。それは「パブリック」ではありません。
こういう、人間関係を「内と外」で、そして「上下」で区別する、それが、福沢諭吉が日本社会の病理と指摘する「権力の偏重」のことだろうと思います。
もちろん世界のどこだって「タテ社会の人間関係」はあるでしょう。
しかし、それと平行して「赤の他人がヨコにつながる人間交際」が存在する、そういう社会の在り方を志向したいものです。


2.ところで、私事ながら狭い我が家はいま3歳弱の孫が娘と滞在して「パブリックの精神」にはまったく程遠い環境です。ごく「ウチ」の世界で日々暮らしております。

本を読む環境にもブログを書く環境にもなく、もっぱらお守をしております。
それでもPCの動画サイトのお陰で一緒に楽しんでいます。
友人がグループサイトで送ってくれたクリスマスの動画も楽しいものです。
ご興味のある方はお試しください。雪だるまを何度かクリックするのがこつで、きれいな飾りになります。
http://ak.imgag.com/imgag/product/preview/flash/bws8Shell_fps24.swf?ihost=http://ak.imgag.com/imgag&brandldrPath=/product/full/el/&cardNum=/product/full/ap/3166187/graphic1

それと、子供向けの英語版の動画サイトが幾つもあります。
ちょうど3^4歳ぐらいの幼児向けに、英語の単語や数字を歌を聞きながら覚えるという狙いで、歌を聴きながら動画を見るのもなかなか面白く、英国生まれ・育ちの孫は飽きずに眺めていました。字幕もあるのでこちらはもっぱらそれを眺めました。


お正月にお孫さんのお守をする方もおられるかな、とご存知かもしれませんが、サイトを念のために幾つかご紹介いたします。

これは「幸せなら手を叩こう」の英語版です。
https://www.youtube.com/watch?v=QqQ8kdkk0Gg
これは良く知られた「バスの歌」です。再生回数は1千8百万回以上です。
https://www.youtube.com/watch?v=ifeIHLoe7QQ

「ビンゴ」というのも結構楽しい歌と画面です。
https://www.youtube.com/watch?v=F4HLrIHdldA
時計の歌

https://www.youtube.com/watch?v=FHFOO4s3DTk
「ベッドの10人」も孫はキャッキャと笑いながら見ていました。こちらも一緒になって笑いました。
https://www.youtube.com/watch?v=WwutR8gxgto

「これは、“トィウンクル・トィウンクル・リトル・スター“で始まりますが
他にたくさん入っていて長いです。再生回数は何と4億回を超えます。
https://www.youtube.com/watch?v=yCjJyiqpAuU



3.今年最後のブログですが、
そんなことで今回はこんなブログで失礼し、
皆様良いお年をお迎え下さい。