ksen2005-12-18

machidaさんコメント有り難うございます。脳と口をよく動かす若者ですか。自己主張という点で日本もアメリカに近づいてきたのでしょうか。前にも触れましたが、アリスの夫ドクター・ジョン・マーリンが、アメリカの大学生が盛んに議論をふきかけてくるゼミの雰囲気について語ってくれたのを思い出します。私の大学ではあまりそういう光景はみられずみんなおとなしいです。年長者を批判するのはいけないと中学・高校あたりで吹き込まれてきたのでしょうか。
どうでもいいと思われるかもしれませんが、私は、本気で議論する文化を育てるには、相手をどう呼ぶかが深く関わっているような気がします。そして「さん」付けを大いに奨励したいのです。KSEN発足にあたって私がかなりこだわったのがその点で、仲間同士では社長も先生もない、全員「さん」付けにしようとお願いしています。「先生」と呼びかけたら、それだけで話が一定の方向に動いていくような気がしませんか。
というのも、私の以前の職場が、これは前身の横浜正金銀行からの伝統だそうですが、行内では全員みごとに「さん」付けでした。新入社員だろうが、女性社員だろうが、上司に向かって「課長」だの「部長」だのと呼ぶのを聞いたことがありませんでした。もちろん、常務でも頭取でも同じです。そして、何か上司の指示を仰ごうとすると、「まず君の意見はどうなんだ?」と逆に聞き返されることが多かったです。上役ともよく本気で議論しました。
こういう企業はたしかに珍しいかもしれませんね。だから(かどうか分かりませんが)その職場も某銀行と合併して、「さん付け文化」も消滅したそうです。
ドクター・マーリンの受けもつゼミでは、教授であってもファースト・ネームが普通で「ジョン、ビジネスの目的はやはり利益の実現に尽きるでしょう。CSRなんてきれい事じゃないですか?」なんて学生が挑発してくるそうです。
私の場合それにひき替え、大学の世界に足を踏み入れて驚いたのは、身内同士が「先生、先生」と呼び合う文化です。これでは、本気で議論をぶつけ合うという土壌は生まれないのではないでしょうか。何とか私のことは「さん」と呼んで下さいとお願いしているのですが、つまらんことにこだわる・おかしな奴だと思われているようです。娘に昔、慶応大学では「先生」と呼ばれるのは創立者福沢諭吉ただ一人と聞いて、さすが・・・と感心したことがあります。今どうかは知りませんが。
皆さんは夫をあるいは妻を、どう呼んでいますか?