金融危機だのノーベル賞だの

十字峡さん有り難うございます。

そうなんですね。松花堂庭園は、松花堂昭乗という江戸時代初期の文人
居室でフランスにひけをとらない「サロン」だったそうです。
松花堂弁当はここに由来するとのこと。

少しも知らず、勉強になりました。


金融危機の方は、詳細は省略。
学部長の指示で、11月5日に学内で緊急トークショーを実施することになりました。
「何が起きているのか?お金は、暮らしはどうなるのか?」という仮題です。
私のほか、2人の同僚が参加、1人はコーネルのMBAで、同じくもとバンカー、もう1人は
若手の経済学博士で公共経済学が専門。

まあ、この2人に任せておけば何とかなるでしょう。


話が変わりますが、今年のノーベル賞は、ポール・クルーグマン(経済学)の
受賞ですべて揃いました。


物理学賞の南部陽一郎氏について、16日の日経によると
「南部さんは米国の受賞者」と文科省が決定したという報道が
ありました。


本件、日本のテレビや新聞が「日本人3人が・・・」と騒ぎたてるのを
不思議だなと思い、もっと早くブログにも書きたいと考えていました。


受賞を報じた、8日の日経によると、略歴に「渡米後に米国籍を取得した」と
あったからです。


ご承知の通り、日本の国籍法は二重国籍を認めません。

アメリカ国籍を取得したということは原則、日本国籍を放棄したはずです。

現に同8日のニューヨーク・タイムズは、「An American (南部氏のこと)
and two Japanese physicists won the Nobel Prize・・・」
と報じました。


もう1つ面白いと思ったのは、16日の記事によると、
文科省が判断したということと、「日本国籍時の業績との意見もあったが、海外と同様
受賞時の国籍で集計することにした・・」
という内容です。


こんなことを役所が決めないといけないのか、が第1点。


それと、後者について、


メディアが「日本人、日本人・・」とわめいたのはそんな理由ではなくて、
我々は、日本で生まれて日本語を喋る、日本人みたいな顔をした人は

それだけで日本人と考えてしまう、

つまり、国籍(ナショナリティ)よりもエスニシティ(人種)で考えてしまう
という性向です。


だから例えば、藤田嗣治は、レジナルド・フジタというフランス人として
死んだという事実に抵抗を感じる(そこに、フジタの悲劇がありました)。


日本国籍を取得して、日本にお墓がある、青い目のエドワード・サイデンステッカー
はいつまでもアメリカ人・・・


某もと大臣の「日本人は単一民族・・」という発言につながる心的傾向だと
思います。


そして、「日本で生まれて、日本語(だけしか)喋れない・・」のに日本人でない、
選挙権も被選挙権もないのがご承知の通り、在日韓国人です・・・・・