野口 健さんのことなど

Yamazakiさん、いつもお立ち寄り有難うございます。三日坊主のダイアリーも
拝読しております。決断力と判断力のどちらがより重要か?
ちょっと考えてみましたが、どちらも私には欠けているようで難しいですね。
状況と内容にもよるかもしれません。


十字峡さん、お悔やみ有難うございます。いろいろと後の仕事があって
週末は東京に出かけております。


ご指摘の住民票ですが、京都市民としてのお気持ちは分かりますが、
東京に家族がいて、宇治市で働いている私の場合、これも判断が難しいですね。
逆に、宇治に住んで京都市で働いたり学んだりしている人も多いことでしょう。


京都中京の区議選挙に投票しろと言われたら、妻は困ってしまうだろうし、
私であれば、宇治の市政のほうにより関心が高いです。
妻は東京の地方選挙に投票、私は宇治市長選挙に投票するというようなことが
出来るとよいのですが・・・。



何れにせよ、グローバルに人が移動するようになった時代、
住民票というシステム自体(戸籍制度もしかり)に無理がありますね。

ちなみに、アメリカには住民票も住民税もありません。


ということでコメントのお礼で長くなりましたが、
10日(金)の野口 健さんの講演について簡単に報告します。

私が担当する現代社会学科の1回生向け必修授業「現代社会入門」の
外部講師として、昨年に続いて今年も来て頂きました。昨年は
「富士山から日本を変える」と題して、今年は「目標を持って生きること
のすばらしさ」です。

今回も公開授業ということで、一般に公開し、学生と一緒に、
市民や保護者の方にも来てもらい、約300名の参加がありました。


いつもはうるさい学生諸君も90分静かに聞いていたのは、何といっても、
野口さんの活動に支えられた話の中身と生き方、強い思い、ユーモア、人柄、
そういった全てに実に魅力があり、35歳の先輩の言葉が心に残るからでしょう。

・ 壮絶な登山の体験(「山はいちばん死を感じる世界」)
・ 「ごみ拾いの野口さん」が定着し、「アルピニスト」とは
「ごみを拾う人」の意味だと思っている人がいる。町を背広姿で歩いていても、
「あ、ごみの野口さんだ。あの人、あそこに落ちてるゴミ拾うかしら」
なんていう話し声が後ろから聞こえる。
・ 清掃登山は別に、環境問題の意識から始めたわけではない。
・ しかし始めてみると、環境問題を通していろんなことが見えてくる、
人間社会の問題だということがよく分かってきた。
・ 汚い・汚いといわれた富士山も最近は、5合目から上はずいぶんきれい
になってきた。問題は青木が原樹海を中心にする「不法投棄」であり、
この清掃は肉体的のみならず精神的に参る。これは明らかに悪意による行動で
監視しない限り、なくならない。

 また、最近始めた、フィリピン、レイテ島の旧日本軍遺骨収集の話にも
及びました。

終わっても大勢の参加者に取り囲まれて、笑顔で撮影に応じたりサインを
したりしていました。

この人柄の良さはおそらく父上ゆずりでしょう。

講演は今年も、本学の人間学部学部長 野口雅昭教授のおかげで実現したものです。