前回報告した11日の続きですが、この日の夜、講師の野口健氏が京都の父上
(本学の教授です)のお宅に一泊するというので、
宇治川の鵜飼を楽しみました。

夏の3ヶ月ほど毎夜、小1時間、船に乗って見学します。

私も初めての経験ですが、なかなか風情があってよかったです。
このあたり、平等院に近い、宇治川のあたりさほど都会化されていない雰囲気も残っていて、のんびりします。
多少は、宇治のPRにもなったのではないかと思います。
以下の写真を載せること、事後承諾になってしまう方もいますが、お許しください。

宇治川の鵜飼は、平安の昔から行われた漁法で、源氏物語「宇治十帖」にも登場するそうです。

使われる鵜は海鵜、ペリカンの仲間で、首のところがふくらんでいる、ここを紐を軽く締めて捕まえた魚
(鮎など)を通さないようにする。この紐の力加減が鵜匠の腕。

1人の鵜匠が一度に4羽の鵜を使うのですが、どれが魚をつかまえたか、素人にはなかなかわかりません。
これを的確に直ちに船にたぐり寄せるのが技術でしょう。

鵜は鵜飼のあとの1日一食で、捕まえるときは空腹状態。

1日働いて、中1日休養とのこと。

今、鵜匠のうち2人の若い女性がいて、そのうち1人は、実は、京都文教大学の職員(入試課)なのです。
日中の仕事が終わってから、また、重労働に取り組むのですからたいしたものです。

この日、捕まえた魚は約20匹とのことでした。


ところで、前回のブログで、講演中、私語でうるさい学生のことを書きましたが、友人の某さんからメールが来ました。

「大学として、彼女・彼らを社会に送り出す責任として、

卒業や、単位取得などで、

対処をしないといけないのではないでしょうか。

入学が、推薦などで、入りやすくなっている以上、
卒業の段階で、やはり選別する必要があると思えます。
講義を受けさせない。単位を与えない。卒業させない。等。

きっと、授業料も保護者が払っておられる事でしょう。
残念です。

私からの返事は以下の通りです。

「学生の態度(一部ではあるのですが)全く情けない話です。ご指摘のように

「卒業させない、単位を与えない」などもっと厳しく対応する必要もあるとは思

いますが、問題は、そうしたからといって彼等に教育上のプラス効果があるかと

いうと必ずしもそうならない、むしろ「懲罰」の意味しかなく、モチベーション

がいっそう下がってしまう・・・という悩みです。難しいものですね。」