英国風景とかわうそ、等々

1. 我善坊さん、有難うございます。いろいろ勉強になりました。戦後に見かけたが、
撤去されて信号に変わったということは知りませんでした。

私も、場所によっては信号よりはるかに合理的と思いますが、おそらく信号より場所をとる・
ぜいたくな道路の形態かもしれませんね。

「信号はゴキブリのように増殖し、交通事故を増やしているように思われます」等々・・・

こういう「正論」をメディアでもあまり聞きませんね。


ついでに言えば、上の娘夫婦が早速来てくれて、英国の土産話に花が咲いたのですが、その際、
自転車の話も出ました。信号無視の最大の存在が自転車ではないか・・等。

英国では自転車は、車やバイクと同じ存在。車道を走るもので、歩道で見たことはありません。その代わり、
常にかなりのスピードで
走っている。いい悪いは別にして、日本の「自転車」とは全く別の存在ですね。

2.ということで、お陰様で、5日無事に帰国しました。早速、「猛暑」の歓迎を受けております。
自宅到着は夕方でしたが、幸いに隣に妻の妹一家が住んでいて、冷房を入れておいてくれたり、
冷蔵庫に冷や奴が用意されてあったりして、こういう小さな親切が嬉しいです。


6日は言うまでもなく65年目の「広島、原爆の日」。式典の模様、国連事務総長やルース駐日大使が
参列している姿をテレビで確認しました。


3. 昔3年住んだ、久しぶりの英国でしたが、改めて感じたことは、「穏やかな国だな」ということです。


もちろん、日中でも22度という快適な夏を過ごしたからかもしれませんが、どうもこの国では、台風、豪雨、
大水といった天災をあまり聞かない、もちろん地震もない。

写真のようなのどかな・いつも変わらない風景がどこに行っても見られる。


人間も、嘆いたり、怒ったり、批判したり、むきになったり、
不機嫌になったりする人が少ないように見える。


その代わり、

・冷たい、冷静である。
・皮肉と(時に、とげのある)ユーモアで対処する
・何事にも距離をおく、大げさに考えない、人生や人間社会に悲惨
やもろもろの悪はつきものという醒めた目をもつ

といった人柄・国柄ではないでしょうか。


4. 娘夫婦の住んでいる村が「かわうそ(otter)の住む林」という名前であることは前述しました。


村の集会所にも「かわうそ」の姿が見えます。


日本風マンション(建物自体は古い石造りですが)の裏庭に池があり、ここにも、かわうその像があります。

娘の連れ合いが、上のような写真を送ってくれて、「池には、ネッシーならぬオッシーが居ます」というメール
があり、「これは何だ?」と思ったのですが、愉快な冗談で、かわうそ君の小さな彫り物が
池の中に置いてあるだけでした。


英国の「かわうそ君」、いかにもこの国らしい、おだやかな印象を受けました。


5. 3週間居て、いろいろ雑感だの反省だのがあります。

1つはクレジットカードのピン・ナンバーのこと。

日本ではカードを使う機会はさほど多くなく、使用するときは暗証番号を入れる代わりに署名で受けてくれる
ことご承知の通り。


英国では、カードの決済はピン・ナンバーで支払のが原則だということを知らず、我々2人とも番号を忘れており、
その都度「署名でお願いします」と言わざるを得ず、苦労しました。


幸いに、ホテルやレストランや百貨店などでは署名でも受けてくれる。

ところが、小さな店やスーパーなどでは拒否される。

彼らは現金をほとんど使用しないので、スーパーでもレジに機械が置いてあって、これにカードと暗証番号
を入れて
支払うのが普通。こういう場所では時間と手数がかかるので署名でのカード支払いは受けてくれない。


出国の際の「デューティフリーショップ」がまさにそうで、ポンド現金の手持ちが無くなったので、長い行列
を待って妻がカードと署名で払おうとしたら、「暗証でないとだめ」と断られました。


仕方がなく、幸い日本円の現金があったので、これをポンドの現金に換えて、また行列を並んだ次第です。


長くなったので今回は、以上の反省点だけをご紹介します。
日本もいまに、スーパーやコンビニでクレジットカードの決済が普通になるのであれば、
暗証番号を記憶しておくことが不可欠です。


もっとも日本はもっと便利に進んでいるから、携帯や「パスモ」での支払いが普通で、
カードはさほど普及しないかもしれませんね。