岡田さんからのコメントで、アメリカン・ドリームを追いかけて前向きに生きている次女のことを伺いました。会社の支援でMBAとCPAの資格を取り、近々CFOになるそうです。本人の努力も立派だし、優秀な社員を支援するアメリカの会社の姿勢も素晴らしいです。
岡村さんからは、若いころ海外を旅して、こんなところでと思うような場所で日本女性が頑張っているという話です。
――「北極圏の町外れに住む日本人女性にも会った。夫は遠洋漁業に出ると長く帰ってこない。2人の子供を育てる姿をみて、女性はすごいと思った」とあります。
そして、「潔いプリンセスがいる。小室さんの覚悟はどうなのか。僕は、彼が米国籍を取り、晩年もアメリカで過ごしてほしいと願っています」というコメントもあり、将来を思いやる気持が伝わってきます。
- ところで、前回は世田谷読書会で、アメリカ文学の傑作と言われるスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を取り上げた話もしました。
(1) 会で、AIによる自動翻訳「Deepl(ディープエル)」について紹介してくれた人(お医者さん)がいました。
(2)「Deepl翻訳」でウィキを検索すると、「2017年にサービスを開始した無償の機械翻訳サービスで、ドイツのケルンに本拠地を置く DeepL GmbHが開発した。Google 翻訳よりも精度が高く、微妙なニュアンスのある翻訳ができると肯定的な報道を受けている」とあります。
(3) 紹介者は『グレート・ギャツビー』の英文の一部をこの機械で訳してくれました。
読んでみて、誤訳や訳を抜かした箇所があり、文学作品にはまだまだ使えないなというのが読書会メンバーの感想でした。
- ところが、
(1) 自宅に帰って早速いろいろ試してみると、新聞や雑誌の記事の翻訳には結構使えることが分かってきました。AIの進歩や恐るべしの印象です。
(2) たまたま昔の職場の友人からも、以下のようなメールが来ました。
―「自動翻訳のDeepL、もうご存じかと思いますが、関西の私立大学の教授の友人に教えられて、試してみました。レベルの高さに驚きました。
自動翻訳は、レベルが上がったとはいえ、どうしても不自然な言葉が入り、「矢張り、人間でなければできないことがある」と感じていたのですが、DeepLは、少々試しただけですが、そういった違和感が全くありません。
早稲田の理系の教授の知人がいます。研究所でも、DeepL を使っているとのことです」。
(3) 気付いたのは、
・以下のサイトから簡単に入れる。
・一定の範囲で、無料で使える(私はまだもっぱら無料使用です)。
・20以上の言語の翻訳が一瞬でできる。その速さには驚く。数千字の文章が数秒でOK。
- 私が試したのは、例えば、10月26日、プリンセス・マコの結婚に関する電子版の英国BBCやEconomistの記事です。一瞬で日本語に訳してくれる。
Japan's Princess Mako finally marries commoner boyfriend Kei Komuro - BBC News
Japan's Princess Mako: The woman who gave up royal status to marry - BBC News
A long-delayed royal wedding reveals awkward truths about Japan | The Economist
Deeplのサイトを開けて、左の欄に原文をコピペすると、右に日本語訳が出てきます。
こなれた日本語になっているかどうかはともかく、決定的な過ちもない、文章にさほどの違和感もない。
5.不満を言えばきりがないでしょうが、いろんな使い方がありそうです。
・まずは機械で下仕事・下処理をやってもらい、そのあと自分で納得のいくように推敲し、良い文章に直すとか、
・もちろん、日本語を英語にする作業も可能ですから、英語の文章を書く、とくに論文を書く研究者にとっては、ここまで下働きをやってくれれば、大助かりではないでしょうか。
こういう時代になってきたのですね。
いつの日か、フィッツジェラルドの美しい文章を必死になって翻訳した村上春樹の営為を乗り越えるような邦訳の傑作が、AIのデイープ・ラーニングから生まれるでしょうか。