暑中お見舞い申し上げます

  1. 前回は「源氏物語」の「宇治十帖」に登場する「浮舟」を取り上げました。

京都の岡村さん、飯島さん、藤野さん、宇治の田中さんからコメントを頂きました。

  1. 岡村さんは10日の祇園祭神輿洗いなどの写真を載せて頂きました。宇治から鵜飼を思い出したとも書いておられます。祇園祭の方は、明日がいよいよ山鉾巡幸で、さぞ盛り上がっているでしょう。
  2. 飯島さんは「大河ドラマ光る君へ」の脚本を担当する大石静さんは旧知の仲の由。「大石静ワールドはなかなか手強い世界。ハラハラだけでなく、ドロドロもあるはず」とのコメントです。
  1. 藤野さんは京都人らしく源氏物語にお詳しそうで、いろいろお話ししたいものです。
  2. 「宇治十帖」の舞台は、田中さんの地元です。思い入れがおありでしょう。

 鵜飼については、7月1日に「川開き」をしたが、増水のためまだ実施されていないと書いておられます。この夏襲った「大雨」の影響でしょう。

 私は2009年に一度だけ、屋形船から見学したことがあります。数少ない女性の鵜匠の一人が登場し、おまけに彼女の本職は私が勤務する大学の職員でした。

 宇治川の鵜飼は「蜻蛉日記」にも出てくるそうで、平安時代には行われていた歴史の古い行事です。紫式部も知っていたか。

2.「大雨」と言えば、友人の絵を見に行ったことを思い出しました。

(1)六本木の新国立美術館で、「光風会展」に今年も入選した案内を貰い、観てきました。109回も続く歴史のある公募展ですが、佐久間さんは3年連続です。

大雨を描いた100号の大作で、「ときにより」という題でした。絵には感心したが題名が分からないと伝えたところ、返事が来ました。

(2)「今年の絵は異常気象をテーマとして大雨を描いた。実朝の歌「ときにより、過ぐれば民のなげきなり、八大龍王雨やめたまえ」の冒頭からとった」という説明でした。

3.絵と言えば、猛暑の7月6日には、世田谷の読書会でご一緒の松崎さんから案内を頂き、やはり展覧会に行ってきました。

(1) 7人のメンバーが先生の指導で絵を描き、毎年その成果をアルテ展として発表して

います。皆さん力作ぞろいで立派なものです。

(2)松崎さんの絵は3枚、幼い兄妹、大きな蓮、そして雪景色です。

 専門的なことは分かりませんが、色合いと構図の素敵な絵だなと感じながら眺めました。

 オニバスはたしか神代植物公園の温室の中にあったなと思い出しました。

 お子さん兄妹はニューヨークに住むお孫さんでしょうか。バックの白が二人の存在を引き立てます。

「冬の日」は前景に人の姿が二人いるだけで印象が違ってきます。

(3)会場は表参道に近い、洒落た画廊でした。外は猛烈に暑い日差しでしたが、中に

入ると別世界の雰囲気です。開館直後に訪れたので他に人もおらず、受付の女性から冷たいお茶をいただき、ゆったりした気分で座って涼みました。

4.その後も東京の猛暑は続き、私はと言えば、先週の半ばから逃げ出して、このブログは「引きこもり」中の信州蓼科の田舎家から発信しています。東京での「浮世の義理」は暫し欠きますが、お許しください。