ksen2006-01-03

新しい年が始まりました。今年もよろしくお願い致します。
canaryさん、takeshiさん、コメント有難うございます。「つながり」について考えていただいて嬉しく思います。私の場合、昨年を振り返って、京都を中心に年若い人たちとのつながりが拡がったことを感謝しています。その代わり残念ながら、東京で昔の仲間と付き合う機会が減ってしまいました。もっとも昨年末には、恒例の忘年会が幾つかあり、懐かしい面々とも顔をあわせました。久しぶりに銀行時代の仲間にも会いました。
銀行といえば、今年最初の最大の話題は私の個人的思いもあって、1月1日、三菱東京UFJ銀行の発足です。東京三菱とUFJの合併によるもので、持株会社から「東京」の名前は消えましたが、長い銀行名の中にはかろうじて残りました。年末のある会合で、まだ現役の連中が、行内で交わされている話(もちろん事実かどうかはともかくとして)を伝えてくれました。
・英文名としての”Bank of Tokyo”を残すべきという意見が、むしろ三菱側から出て、まず英語でThe Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ"となり、従って和文でも「東京」が残った。
・合併前の「東京三菱銀行」という名前は、東京が最初に付くことに関西の法人顧客から文句が出て、順序が逆になった。
但し、東京近郊で支社長をしている某氏の話では現在でも、お客さんから「東京三菱さん」と呼ばれたことはなく、全員が「三菱さん」だそうです。長い名前をいちいち最後まで読んでから「さん」と言うわけにはいかないでしょうね。
しかしまあ、Bank of Tokyo という名前は、私が居たころ、海外ではかなりのブランドだったと思います。もう20年以上昔、IFRという国際金融の専門誌が毎年選ぶ「バンク・オブ・ザ・イヤー(今年もっとも輝いた銀行)」に選ばれたこともあります。選ばれたのは、日本の金融機関では、いまだに80年代の旧東京銀行野村證券の2社だけだと思います。しかし、その東京銀行は、外国為替専門銀行法という特殊な法律に基づく最初にして最後の銀行であり、いまや法律もなくなり、「東京」という名前は残っても、金融機関としての歴史的使命は終えたといわざるを得ないのではないでしょうか。時代は変わり、役割を終えた老兵は消え去るしかないでしょう。それとも新しい役割を見つけだすことが可能でしょうか?