machidaさんコメント有り難うございます。「国家の品格」は、そういうことに触れているとは知りませんでした。読んでいないのでよく分かりませんが、さすが数学者だけあって数学の論理展開と人間社会の良し悪しとを同じ論理でとらえる発想が面白いですね。
「集団知」というのはつまるところ、常識や良識あるいは直感の世界に近いような気もします。それがご指摘のような「総合判断力」のもとになって、ウェブを通して徐々に伝播していく・・・という楽観主義にも期待したいと思います。
ところで、4月から新しい年度を迎えてKSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)の若い面々が巣立っていきます。http://asanoya.exblog.jp/2856360/:Title=淺野さん・藤野さんなどのブログに書いていただいたようにささやかな送別会を開きました。記者として新聞社への就職が決まった女性は「企業の発展と環境との調和」という採用試験の課題論文に、昨年10月のセミナーで学んだアリス・テッパー・マーリンのことを書いてくれたそうです。KSENの活動が多少なりともお役に立ったのであれば嬉しい限りです。若い強力なメンバーがいなくなるだけ、これからの活動に影響があるかもしれませんが、むしろ彼ら・彼女らの旅立ちを大いに祝福したいし、また新しい血が私たちの活動に加わってくれることを期待しています。
私の方も新年度の準備を進めなければならないのですが、23日・24日の両日は、1年に1回の骨休みで、中高時代の友人夫妻4組と温泉旅行に行ってきました。西伊豆の松崎に近い大沢温泉ホテルです。幸運なことに、好天に恵まれ、桜も例年より1週間早いそうで、ほぼ満開でした。写真は小さいですが、3階の露天風呂の入り口から撮った宿の前に咲く桜並木です。
西伊豆は、風光明媚なしかもまだひなびたところで、海も美しく、特にこの季節は気分も明るく晴れます。昔いちどだけ、ロンドン勤務時代に訪れた、南イタリアのカプリ島を思い出したことでした。
温泉旅行は、1年に1度、これで9年続いているのですが、大沢温泉ホテルは初回に行ったところで今回振り出しに戻った旅でした。昔、甲州武田勝頼の重臣であった依田一族がきびしい追っ手をのがれてたどりついた奥伊豆大沢温泉に永住してから400年。江戸時代の庄屋屋敷当時の建物を改修して、依田家が昭和36年にホテルを開業したそうです。
広い敷地に25部屋しかなく、母屋や土蔵は昔の姿をそのまま残し、部屋にはいろりが付き、お湯も豊富、しかもその割には不便なせいか、お値段も決して高くないのが有り難いです。小説家が長逗留して仕事場に利用することもあるそうです。
私たちは1泊ですからあまりゆっくりという訳には行きませんでした。26日には所用があって朝の新幹線で戻りました。車内はほぼ満席で、しかも私の乗った車両では7〜8割の乗客が京都で下車しました。これから桜のシーズンで、京都もさぞ人出が多くなることでしょう。私も今週は2組のお客を迎える予定です。