KSEN次回の催し

このところ、このブログは、「60年安保」などを延々と書き連ね、
古い思い出話を披露してしまいました。
年寄りが昔話を披露して、昔はああだった、こうだったと
喋り立てるのは、昔を知らない人には繰りごとにしか見えないでしょう。


過去を知ることは意味があるとは思うが、過去を美化したり歪めたりしない
ように、語る方も心せねばならないでしょう。


他方で、「仮に、生きることに拠り所があるとしたら、それは“思い出・記憶”
である」という言葉もあります。


人の世とは、個人も社会も、それぞれの「記憶」を次の世代に繋げていく
ことではないか。


恒例の朝の散歩の途次、そんなことを考えました。

因みに上に紹介したのは、英国の小説家ヴァージニア・ウルフの言葉で、
彼女の写真(右)はロンドンの国立肖像博物館で購入した絵葉書から。
彼女は1941年、入水して自死しました。

原文は、”If life has a base, it is a memory”。


京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク(KSEN)もスタート6年目に
入って、まだ細く・長く活動を続けていますが、この活動に
多少なりとも意味があるとすれば、それもまた「記憶の継承」にあるでしょう。


ということで、この7月3日(土)にもイベントを開催。
運営委員・橋本さんの企画です。


こうやってそれぞれが、自分が手を挙げた企画を実現し、それを
みんなで応援する、こうやって続いていきます。


今回は、「飛び出せKSEN」ということで、恒例の「カスタくんの町家」
(写真)

を飛び出して、京都も西陣に近い、上七軒にある京町家
カフェ・イベントスペースを訪れて、
世界を股にかけて生きてきた経営者である姉妹の
話を伺います。
http://www.ksen.biz/modules/eguide/event.php?eid=35
KSENのイベント案内サイトやフロッシュのホームページもご参照ください。


お茶とお菓子の会ですが、KSENの運営委員からは、この蒸し暑い時候に
ビールがなければ何のイベントか!という声もあがり、二次会で
アルコールも可能とのことです。

すでに15名強が予約して頂いているようですが、
・カフェ・フロッシュと姉妹の経営に興味のある方(「フロッシュ」とは
ドイツ語で「蛙」だそうです。英語のフロッグfrogですね。
なぜ、蛙なんでしょう?)
KSENの活動に関心のある方(一度でも以前のイベントに
参加した方を含めて)
・知らない人に興味があって何らかの”思い出”を作りたい方
・わいわいがやがやの雰囲気の中で、ただひたすらビールのジョッキを
傾けたい方

7月第1週の週末、ぜひ古い京都の街を訪れてください。


それが終わるとまもなく、京都では祇園祭りの鉾が立ちます。



イベントご案内でも紹介した

姉妹のキャリアにも興味ありますね。

お姉さんは、アメリカに留学。そのご天津で中国語を学び、ロンドン大学
大学院で開発経済学を学び、ドイツ人と結婚し、帰国して2009年5月
にカフェをオープン。同年「4月シングルマザーとなる」。


妹さんの方は、2年間染織を学び、その後、「10年ほど山里で日本古来の
衣食住を体験」・・・・等。


個人的には、
「(アメリカの)ロチェスター工科大学にて写真・映像を学ぶ。
資金も底をついた頃、アメリカの現実に幻滅し、帰国」
とあるあたりに、興味があります。
「なぜ、どういうところに
幻滅したのか?それでも、学ぶところはないのか?
日本人の若者がいま内向きになっていると言われるが
それでいいのか?」
訊いてみたいものです。


アメリカ在住13年の・運営委員浅野さんも
同じような関心を持ったのではないでしょうか?