6月18日(日)ゼミ生のうち5人が私の寓居にあらわれ、飲んだり食べたりの時間を過ごしました。
この日はW杯サッカーの日本―クロアチア戦の当日だったこともあり、参加者は少なかったですが、まあ賑やかでした。
因みに、13人の3年生ゼミ生のうち、W杯に関心あり:8名、関心なし:5名(うち男子2名)といった割合です。日本人全体ではどんなものでしょう。
1年生を対象にした必修の「現代社会入門」は108人の学生を4人の教員が交代で講義し、そのほかにホームルームのような時間も設けます。
23日(金)はこの時間で、25人(うち男子20名)の学生と付き合いました。
アンケートをこころみ、丁度この日は、日本―ブラジル戦が日本時間の早朝4時からだったので、質問をしてみました。
結果は、朝早く起きてテレビの放映を観た:4名、観なかった:21名。
また、W杯に関心ある人:11名、それほどでもない人:14名でした。
意外に、関心の高い若者が少ないという結果で、これには彼ら自身も驚いていたようです。早々に日本が敗退したことも影響しているかもしれません。
結果を発表したあとの私のコメントは以下の通りです。
1. テレビを観ていると、日本中がサッカーに熱狂しているような報道ぶりで、「日本が一つになる!」なんて叫んでいるアナウンサーもいるが、決してそんなことはない。マスコミとはそういう現象だということを理解すること。
2. もちろんサッカー観戦に熱中することは大いに結構。しかし、関心を持たないのも別におかしなことではない。まして「愛国心が足りないのでは・・・」なんて悩む必要はない。
3. 人間は、すべて違う。違う相手を認めることがいちばん大事。サッカー観戦に熱中する人も、そうでない人もいる。足の速い子もいれば遅い子もいる。すべての元にあるのは「違うということ」であって偏差値なんか関係ない。違う相手を認めあい・違う相手から学ぶ面白さを知ってほしい。
中高校生でも知っているような、ごくごく当たり前のことを言ったつもりですが、若者は、結構、印象深く聞いてくれたようです。
その上で、しかし「何事にも好奇心を持つことは大事→だからW杯にも、自分の切り口で(例えば、試合そのものでなくてもよい)関心をもつことはいいこと→現代社会のあらゆることに関心を持とう」・・・・
ということで、最近話題の、村上ファンドとインサイダー取引について説明しました。
村上代表や福井日銀総裁の行動のどこが問題になっているのか?に触れて、お金と人間との距離感の重要性についても話しをしました。
インサイダー取引の名前ぐらいは殆どが知っていましたが、詳しいことを勉強できてよかったというコメントをしてくれた学生が多かったです。