Asofiaさん、17日付けへのコメント有り難うございます。

お礼が遅くなりましたがYKKに関する貴重な情報感謝です。
黒部、行ってみたいですね。「Yチャック」ですか。地元に根付いているだけに工場移転は難しい問題ですね。


創業者の吉田忠雄氏もなかなか興味深い人物ですが、不勉強であまり調べたことがありませんでした。


そういえば、かの有名なる松下幸之助についてもあまり知らないなと痛感したのは、21日(水)の夜、「カスタ君の町家」で京都府選出の参議院議員福山哲郎氏を囲む会に参加したときです。


前にも書いたかもしれませんが私は、自他ともに許す・筋金いりの「ノンポリ」で、僭越ながらかねてから議員バッジを付けた方とはいっさい無縁の日々を送りたいと願っています。


ところが昨今、宇治市某市会議員と交流するようになり、この方はまことに素敵に頑張っているので仲良くさせてもらっています(政治の話は一切しませんが)。

福山哲郎さんの話もなかなか面白かったです。


同氏は、カスタネット植木さんの友人で多忙な中を来て頂いたのですが、政治の話はいっさいなし、「バッジを外してきました」ということで、植木さんから冒頭「今日は全員「さん」付けで福山さんと呼ばせてもらう、乾杯の音頭をお願いするのも川本さん。先生は御法度」と切り出し、これがよかったと思います(教員が「先生、先生」と呼ぶの、どうも馴染めませんが、政治家もどうして「先生」なんでしょうね)。


話はもっぱら「松下政経塾」について。
ちなみに同氏は同志社大(法)京大大学院修士(法)のあと大和証券勤務(猛烈営業マンで新人の全国1位の実績をあげたこともあると。この、サラリーマン時代の話も面白かった)のあと政経塾にはいり、そのあと失業保険をもらいながら活動を続け自力で議員当選を果たした方です。


紙数がなくなりましたが、以下ほんのさわりを。


政経塾のOBは200人強、女性は1割・政治家が3分の1(両方に合致するのが高市大臣)、政治家になる場合も幸之助はどの政党かにはまったくこだわりなかった。

・ 塾は幸之助84歳のとき私財70億、松下が30億出して設立。当初は財界人を中心に「その年で」と猛反対された。

・ 1期生は24名。たいへんな人気で何百倍の応募。選考基準は?と質問したところ、幸之助は「選考基準は“運と愛嬌”や」。リーダーになる人間はこの2つが必要である、かつ自分が面接すれば“運”のある人間かどうかわかると答えたそうです。

・ 最初の授業で幸之助がどんな高尚なことを言うかと1期生がかたずをのんで緊張していたら、「朝、起きたら毎朝掃除しいや」。福山さんの時代も毎日6時起床、ラジオ体操、軽いランニングのあと5千坪の敷地の庭だのトイレだの毎日掃除させられたそうです(そこから何を感じとったかについて触れる紙数がなくて残念ですが)。


・ もちろん一流の人たちの講義もあるが、そのほか、お茶・座禅等あり、いちばん特徴的なのは,研修方針は「現地現場主義」と「自習自得」の2つで、研修計画を自分で作成するそうです。その計画でアメリカに行った人もいるし、同氏はスリランカの農業開発を調査に行ったとのこと。

・福山氏は11期で同期3名。研修期間は当初は5年、同氏の時は3年。もっとも彼は途中から「塾」のスタッフに変わった。

・残念ながら幸之助は亡くなられていたので伝説を先輩から聞いただけだった。代わりに右腕だった丹羽正治氏(当時松下電工会長)の存在が印象にのこった。3名の自己紹介で、福山氏は若い・つたない自己紹介を84歳の丹羽氏があまりに丁寧・熱心に聞いてくれるので途中で涙がでてとまらなくなってしまった・・・


まだまだ面白い話がありましたが紙数がなくなりました。
学生は京都文教大の「社会企業家勉強会アントレ」の仲間が3名、あと近畿大から1名。学生君は正直だと思いますが、「たいへん面白かった」という感想でした。


ちょうどこの日は、NHKの「クローズアップ現代」で“動き出した社会貢献ビジネス”という題で社会起業家を取り上げました。


福山さんが少し遅れて来られたので、私が前座で社会起業家について喋り、この報道のことは少し事前に聞いていたので、いよいよ「クローズアップ現代」が興味を持ってくれたことを報告しました。