まだまだ暑いですね。
JRの「そうだ京都行こう」のポスターには「暑い夏を乗り切った私にこの町が「お疲れ様」と言ってくれました」とありますが。


坊主さん、コメント有り難う。いよいよ就職活動ですね。
秋学期、いろいろ話し合いましょう。
以下は、このコメントに触発されたちょっと悩ましい話ですが、日本の企業(だけではないが)についての日頃の疑問です。

先週末、仕事でごく短期間、ロンドンから一時帰国した娘に会いましたが、ロンドンは夏でも30度を超えることがなく、悲鳴をあげていました。


彼女との会話の中心は日本の企業風土で、たまに帰国するせいか、「こんなことを言ってはいけないのだが」という前置き付きで、どうしても批判的な言辞になります。

これ、私にも昔よくあったことで、たまに出張で一時帰国するたびに同じような発言をして、「また日本の悪口を言ってる」と怒られたものです。


しかしその批判の中身が、私の働いていた20〜30年昔と一向に変わらないのが不思議です。つまり、日本人は残業=仕事をしている=生産性が上がっている=早く帰る奴は暇で仕事していない・・・という文化です。


「これが日本に帰りたくない唯一最大の理由」という発言。
(日本が無性に懐かしいのは食事だけ、というので、昼にお気に入りの麻布十番「更級堀井」に行きました)


私にも経験があるのでよく分かります。娘は金融の仕事をしているので暇な筈がない(特に最近のサブプライム問題の最中では)。しかし、仕事は効率をあげることに尽きるし私生活とのメリハリは誰もがはっきりしている。

最近はやりの言葉で言えば「ワークライフバランス」でしょうか。


たまたま同じ週末、商業デザインの仕事をしている青年と短い会話をする機会があり、とにかく連日の帰宅が12時だと言う。「何せ、クライアントの広告代理店が、これから社内会議をやる、と夜の10時に電話してくる(だから、こちらも帰れない)」とか、同じ電話で「法務の連中、暇なんでもう帰っちゃって確認が取れない」なんて社内の批判を言ってきたりするそうです。


これっておかしいんじゃないの・・・と私は昔から思っていましたが、そしていくら何でも過去の話だろうと思っていましたが、一向に変わらないようですね。


(しかも、こんなことを言う連中に限って、昼休みはたっぷり取って、同僚と噂話しに花を咲かせたりしているものです。法務の連中が、朝8時前に出勤して、昼はデスクで済ませて、無駄な雑談はいっさいせずに仕事をこなして家族のために早く帰っているかもしれないのに、そういう想像力に欠けている連中が多いのです。こういう手合いにかかると自分が居る時に居ない奴は「暇だ」となってしまいます)


前に紹介した、東京スター銀行のタッド・バッジ頭取が、「頭取の仕事は一時的なものだが父親は一生」と言って、優先順位は「1.自分を磨く、2.家族、3.仕事、そして4.社会貢献」と語っていたのを思い出しました。