いま、日本だけでなく、世界中の新聞情報がネットで得られること、ご承知の通りです。

前にご紹介したブログ「情報浴」はほとんで全てネットで検索した世界の情報をもとにコメントを寄せています。


ただ、当日の新聞記事は自由に読めても、過去の記事検索は有料というのが通例です。


今回、NY Timesが9月から、1981年以降の記事検索を全て無料にするという情報を、大学の図書課長が教えてくれました。

そこで早速、9月12日付けの「ボディショップ創始者アニタロディック、64歳で死去」という記事を検索しました。
http://www.nytimes.com/2007/09/12/world/europe/12roddick.html?_r=1&oref=slogin

アニタロディックのやや早すぎる死は、日本のメディアではあまり大きくは報道されなかったのではないでしょうか。

私は、普段あまり新聞やテレビを見ないせいか気づかず、canarylondonさんの9月22日付けブログで知りました。

「Dame」の称号も与えられたRoddick氏が64歳という比較的若い年齢で亡くなられたことは、英国のメディアでは再三取り上げられた」「今では日本も含め世界中に展開するBody Shopの起源は、彼女が1976年に英国南部の小さなリゾートの街、Brightonで立ち上げた、天然の原料に特化した小さなスキンケア用品の店である。
主張が強く、大企業幹部とは意見の対立も多かったため、追悼記事は必ずしも好意的なものばかりではなかったが、Roddick氏が英国のみならず、全世界のビジネスのあり方に多大なる影響を及ぼしたことは間違いない」。


NY Timesの記事は、「欧州」欄の、80行以上(A4用紙に3枚弱)に及ぶ長い追悼記事です。

「十字軍的熱意あふれる(crusading)アントレプレナー」また「強烈な使命感、際限ないエネルギー、そして時にオペラのプリマドンナのような激しい気質の持ち主」と評しています。

「ミセス・ロディックは、ビジネスは倫理と共存できる、道徳的にもリーダー役を果たし、かつ利益をあげることが出来ると信じていた」

「時に、彼女の反体制的な哲学は、成功した女性起業家というイメージと矛盾するようにもみえた。例えば彼女は、1999年シアトルで開かれたWTO(世界貿易機構)の総会では抗議者のデモの先頭に立った」


また、これもよく知られているように、

「1990年には、ホームレスの人々によって編集され販売される雑誌「ザ・ビッグ・イシュー」の創設に関わった」


こういう記事が無料で読めるのは有り難いですね。
ほんとに便利な世の中になったものです。