ロンドン雑感、ピカデリーを歩く

さわやかNさん、有難うございます。

席を譲られたのは、ご指摘の通りで、年寄りだけでなく、女性だという理由が大きいでしょうね。
もっと老人の私には鼻もひっかけてくれませんでした。

ロンドン旅行を懐かしく思い出されたようで何よりです。



当方は滞在先がロンドンから30キロほど離れた郊外で、時間もお金もかかるので、たまにしか行きません。


19日(月)に、妻と2人で出かけました。
ナショナル・ギャラリー(国立美術館)、
ナショナル・ポートレート・ギャラリー
(国立肖像美術館)を訪れ、ピカデリーやリージェント・ストリートを歩きました。

以下、雑感です。

1. 美術館はいまも常設は無料、2ポンドから3ポンドの寄付をしてほしいという表示があります。


  夏休みで、人出は多いですが、日本人は意外に少ない。中国人をはるかに多く見かけるのが、昔と違ったなという感想。かっての日本人のように、団体で来ているのが多いせいもあるでしょう。
   様々な外国語で(おそらくボランティアの)ガイドが館内で絵の説明をしていました。スペイン語あり、ドイツ語あり、中国語も
ありましたが、たまたまかもしれませんが
日本語のガイドは見かけなかった。

2.ピカデリーやわき道を歩くと、昔のままの専門店が並んでいます。
  葉巻専門だの、ワイシャツを仕立てる店(チャーチルも愛用したという「ターンブル・アッサー」)、素敵な文房具の店(「スマイソン」など、
まだまだ,健在です。

  「ハッチャーズ(Hatchard’s)」という本屋も、建物も内部も昔と少しも変わらず、格調のある落ち着いた雰囲気が懐かしかったです。

ジャンル別に並んである「各国別の歴史」のコーナーでは、中国関連の書籍が日本を圧倒して多く、こういったところの違いを感じましたが・・・

3. 本屋の隣が、紅茶専門店フォートナム・アンド・メイソンです。
ここでお昼に、紅茶とスモークサーモンのオープン・サンドイッチを頂きましたが、スモークサーモンがたっぷり載っていて、紅茶のポットには3杯分以上入っており、豊かな気分になりました。

 歩いていたら、ビッグ・イシュウの販売員の姿を見かけました。1冊1ポンド75ペンス(約250円)です。

4. リージェント・ストリートの方は、アクエスクータム、バーバリー、等々、有名店が並んでいます。ちょうど、夏のセール時期でした。サマーサーターなど定価の半額だというので買い求めたのですが、そのまま紙の袋に入れてくれました。
これも昔と変わらず、包装などにあまり凝らず、まことに無造作で、店員の態度を含めて、あっさりしたものです。

5. ということで、歩き疲れて、また2人で地下鉄と電車を乗り継いで静かな田舎の村に帰ってきました。

地下鉄や電車のなかで、乗客はさまざまなスタイルでばらばらに多様な時間を過ごしています。

仲間や家族で会話に夢中な人たち、新聞や本を読む、仕事のメモを熱心に書いていたりやPCに向っている、何もせずに外の景色を眺めている・・・もちろん携帯をいじっているひともいますがさほど目立たない。寝ているのはまず見かけない。マンガも週刊誌もいない。

もちろん化粧はあり得ないが、そもそもイギリス人は女性といえども、普段はあまり服装やファッションや化粧にはこだわない、さまざまな格好でこれも昔ながらでしょう。

これに比べて、日本の車内というのは、マンガか携帯なら携帯、これをいじっているか、寝ているか、良くも悪くもみんなだいたい同じことを
していて、人と違ったことをしている姿をあまり見かけないのではないか、というのが感想です。