さわやかNさん、コメント有難うございます。
「母性的な文明」を始め、ブログで丁寧な考察をしておられるのを
拝読しています。
http://ameblo.jp/sawayaka-n/
ご指摘の通り、「坊っちゃん」は名前でなく関係性の呼び方ですね。
そう言えば、日本では例えば奥さんが夫を呼ぶのに名前でなく
「お父さん」や「パパ」というのが多いようですね。
我が家では妻が私のことを名前で呼ぶのですが、これが「若い人なら
ともかく年配には珍しい」と夏に田舎の家に来た某氏が驚いていました。
この、夫や妻を「お父さん」「お母さん」という呼び方、欧米には
ないだろうと思っていたら、たまたまいま読んでいる「リンカーン」
(ゴア・ヴィダル著)という伝記小説で、リンカーン大統領と大統領夫人との
会話に出てきて驚きました。
以下は、大統領就任式を終えたホワイトハウスでの初日の夕食、家族と親せきを
まじえてのささやかな夕食(このあと舞踏会がある)で、ホワイトハウス
があまりに質素で手を加えたいという夫人の提案についての2人の会話です。
・・・“Now, that’s plain impossible, Mother” said Lincoln mildly, helping himself
to a single boiled potato.(「それは無理というものだよ、お母さん)とリンカーンは、茹でたじゃが芋を
口にしながら穏やかに言った。)
“You know what I mean, Father”(「私の言いたいこと、お分かりになるでしょ、お父さん」)
(71ページ)
この後も、2人の会話にたびたび「お父さん」「お母さん」の
呼びかけが出てきます。
庶民感覚を出したかったのか、本当に2人がこう呼び合っていたのかは
分からず、興味を持ちました。
たぶん私が読んだ欧米の本で、初めて見ました。
ところで、もう11月ですが10日ほど前に泊まった、八ヶ岳の良く見える
長野県原村のペンションから
「原村も雪虫が飛び始めましたので、雪降るのも近しかと思います。」
という便りが届きました。
10月25日に撮った御射鹿池の写真は前回のブログに載せましたが、
このとき、英国からの
ご夫婦を筆頭に3家族6人で原村のペンションに滞在しました。
半分趣味でやっているような宿で、原則、紹介のお客に
限っており、この時も滞在客は我々だけで
夜はご主人も入れて、カード・ゲームに興じました。
これ、「ノミネーション・ヨーゾー・バージョン」
と言い、英国に40年住んでいる友人が英国人に教えてもらった
ゲームを改良したもので、なかなか面白く出来ています。
まあここでルールを説明するのは難しいですが、4~6人ぐらいでやり、
・毎回カードを全部は使わないというのがミソ
・使う枚数が徐々に減って、また増えていく。そのたびに
自分が何枚取れるかビッドして、その通り取れれば、10点の
ボーナス点がつく
・中に、ビッド無しで、取ったらワン・トリックで5点マイナス
という勝負(プレイ)がある
・1つの勝負は早く終わるが、これを配る枚数や切り札や
上記の「マイナス点」など変化をつけて18回
もやる
ので1ゲーム終わるのに1時間以上かかり、充実感のような
ものがある
等、工夫を凝らしてあり、といってもコントラクト・ブリッジ
のような複雑な決まりはなく、基本的には運次第で子供でも
出来る
ということで、初めてやるご主人も大いに喜んでくれました。
まあ、高齢者が他愛もない時間を過ごして夢中になっているのは
平和なものです。
ご主人からのメールによると、「早速、お客様に紹介いたした所、
これは良いゲームだとの反応をいただきました。
これから、原村発信の楽しい遊びの一つとして日本での普及に努めます。」
とあり、日本支部も発足しそうです。
オーナー夫妻も昔5年ほどロンドン勤務の経験があり、
そんな話でも盛り上がりました。
ペンションというのは、基本的にB&Bですが、
朝食がまことに豪華なイングリッシュ・ブレックファストで
お昼をほとんど抜いても十分でした。
それと、24時間いつでも入れるというお風呂があり、
天然鉱石を使ってろ過したお湯を循環しているそうですが、
私は初めての経験。いつでも飛びこめるというのが魅力で
当初は奥蓼科の温泉に行く予定を、やめてお風呂で十分満足
しました。