1.先週の初めの2月4日から2泊3日で、家人と京都に行きました。
(1)金閣寺を眺めたり、「冬の特別公開」の中から建仁寺の両足院での等伯・契沖の絵を見たり、従妹夫婦や友人との夕食を楽しんだりしました。
久しぶりに宇治まで足を伸ばし、源氏物語ミュージアムから宇治上神社を経て平等院まで歩きました。のんびりした散策路です。
(2)3月の気候だそうで、歩くのも気持ちよく、助かりました。
冬の最中でも、観光客は昔より多く目につきます。それでも電車も空いているし、せわしなく歩いている人も少なく、家々のたたづまいもどこか余裕があり、東京よりゆったりした気分になれます。
(3)従妹は、上京区に住んでいますが、同区の文化推進活動の会長を引き受けさせられたとのこと。
何をするのか知りませんが、上京区には大企業は1つもないが、京都御所を中心にお茶の本家、お寺や北野天満宮、大学、西陣や上七軒の花街も含まれます。
「千家十職」という言葉を初めて知りました。
「茶碗師(楽家)」「焼物師(永楽家)」「釜師(大西家)」など・・・・
「三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)に出入りし、歴代の御家元御好道具や千家の流れを汲む茶道具を代々にわたり制作する十の『職家』を表す尊称」とのこと。
「「十家」の特徴として、茶道具の基本となる利休好みの形や色を代々受け継ぎ、三千家御家元の御好物道具の制作を中心にその時代の各家当主による創意工夫を施した茶道具を制作」するのだそうです。
従妹は「そういう人たちが住んでいるところ、人間国宝も大勢いる」と言っていました。
無風流な私には縁のない世界ですが、さすが京都ではあります。
(4)いつも行く気楽な割烹でも夕食。常連さんに会い、某氏からは、自宅が京都の代表的な町家の指定を得て、雛人形なども見せて「特別公開」するので準備に忙しいという話を聞き、これまた京都だなあと感心。
1年365日、朝7時から開けている「イノダコーヒ」でも2日連続して軽い朝食をとり、「円卓」に毎日座る柳居子さんや祇園の町内会会長を3年も続けている岡村さんと久しぶりにお喋りもしました。
このお二人、喋り方や立ち居振る舞いなどいかにも京都人だと思います。
外国人の観光客が増えて、町は変わってきているという話も聞きました。
祇園の「夜の街」の文化も変わる。
他方で、柳居子さんは本職は散髪屋さんですが、外国人が飛び込みで入ってくる、英語で会話を交わして「面白い散髪屋が京都に居る」と口コミで伝わったりして新しいガイジンさんが入ってくる、という話を聞きました。
祇園に観光客が群れてマナーを守らない、といった悩みや苦情もありますが、接客の仕事を通じて異国の人と触れ合うのは、お互いにとって良い経験だと思います。
散髪の仕事を「快感行為」と称する柳居子さんですが、明治以前は代々「刀」を扱う仕事師だったのが、明治に入って商売替えをしたそうです。
当時、散髪屋はハイカラな商売でもあり、「刃物」の扱いにも慣れていたのでうまく転換できたのではないでしょうか。
2.そんな京都での短い滞在を楽しんで、帰京したら冬の寒さが戻り、土曜日(9日)は都心部でも積雪5センチの予報が出ました。(結果はさほど降らず)。
その前に旅をしたのはラッキーでした。
(1)東京で、この前降ったのはいつだったかなと思い、過去のブログを検索したところ、
2016年の2月に2回、大雪に見舞われました。
この時は我が家も相当つもり、雪かきに追われました。
こんな風に過去の出来事をブログで検索できるのは、なかなか便利です。
(2)私のブログは、「はてな」という会社のサービスを利用していますが、
先週の日曜日(3日)、京都行きの前日、いつものようにアップしようとしたら、「新しいサービスに移行したので手続きが要る」という表示が出て、慌てました。
後期高齢者は、手続きの移行を自分でやるのはお手上げ。
長女の連れ合いが詳しいので、至急SOSを発信。近くに住んでいることもあって夕方駆け付けてくれて、すぐに移行OKとなり、この日のブログアップも無事に成功。
過去のブログも全て移行できて、フェイスブックとの接続も以前通り可能になりました。
(3)さすがに若い力は素晴らしい。感謝・感謝です。
新しいサービスへ移行した理由は分かりません。
デザインが昔と変わってしまい、その点が保守的な老人にはやや不満ですが、その他は従前と変わらず、過去のサイトも残っているので、前述のように、2014年2月我が家の大雪の写真を載せたサイトもチェックすることが出来ました。
(4)何れにせよ、ブログ作成が、「はてな」から無料で提供されるということは素晴らしいことです。
ブログを開設したのはもう15年も昔、私がまだ京都の大学に勤務していたころで、若者が作ってくれました。私自身は技術的なことは一切分かりません。
ブログの題名も、若者が決めてくれました。
いまは大学も退職して東京に引き上げたので、「京都活動日記」という題名も看板に偽りありですが、過去のサイトをすぐに検索できるようにするには、「昔の名前で出ていた」方がよいので、そのままにしました。
(5)作成したときは、学生も見てくれる前提で、授業の中で参照したりしました。
いまはその必要もなくなりました。
ただ、自分自身の備忘録というか、一種の「アーカイブス」としての利用価値は大きく、大いに助かっています。
いまの若い人は、SNS での発信は、フェイスブックやインスタグラムが主流だと思います。老人だってトランプのような有名人はツイッターです。
そこそこ長いブログの文章を書いて載せるのは、人に見てもらう・発信するという本来の目的もありますが(読んでいただくのはまことに光栄・幸甚ですが)、
それと同じぐらい「自分の記録を残す」意味と価値が大きいです。
(6)活字の文章を発表したり、人様にお喋りする機会に、過去にブログにアップした記事を参考にしながら内容をまとめることがよくあります。
(7)柳居子さんも、「イノダ」と同じく365日ブログを発表しています。
https://plaza.rakuten.co.jp/camphorac/diary/201902080000/
最新のブログは、京都に住む外国人との交流についてです。同氏も、ご自分の頭の整理、長い文章を書き、記録として保存しておくことにも意味を感じておられる筈です。
まだやっておられない方も、ブログを活用してみては如何でしょうか?