中央高速を往復したこと

  1. 先々週は妻と交代で運転して田舎に行き、帰宅してからの先週は東京で、平日の4日を電車とバスで病院に通いました。

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  (1)この年でまだ運転を続けるのは悩ましいですが、田舎家ではどこに行くにも車は欠かせません。

 

 (2)無理や不要不急を避けるために注意しているのは、

・都内では私はまったくやらず、妻もたまに利用するだけ。

・蓼科―東京往復と、蓼科現地で使うのがメイン。

・夜間や雨の日や人混みでの運転は可能な限り避ける。知らない道も走らない。

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(3)高速を走るのは中央自動車道だけで、ここの道路事情はよくわかっています。

スピードは出さす、追い越し車線に出ることもほとんどありません。

 

  1. 私は26歳のときにアメリカのテキサス州で運転免許を取り、帰国して日本の免許に切り替え可能でした。

 (1)1960年代当時のテキサスでは「自動車教習所」はなく、電話すると教員が家に来てくれて、運転席に座らされ、いきなり路上で運転させられました。すぐ高速(ハイウェイ)も運転しました。数回の訓練のあと、実地試験だけで免許がもらえました。

 

(2)そのとき教員に、「車間距離が最重要で、これだけは気を付けろ」としつこく言われました。

 

(3) 日本で運転して、高速道で車間距離を空けない車が、とくに追い越し車線で多いのには驚きます。アメリカでの厳しい忠告を思いだして、いつも気になります。

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3.先々週に往復したときは、帰りは好天でした。

(1)行きは、東京を出たときは曇りでしたが、途中から雨が降ってきました。幸いに車の数が少なく、助かりました。

 ホンダのフィットという大衆車ですが、安全装置がいろいろついています。

 速度を一定にセットする装置もあるので、81キロに設定してゆっくり走りました。

 

(2)中央高速はいつも高井戸で乗って諏訪南で降りますが、この間約160キロ、ずっと上りが続きます。

中央高速道の最高地点・標高1000mの場所も通ります。

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(3) 急な登りでは、2車線のさらに左側に低速車用の道路が何か所か設置されています。

例えば、笹子トンネルに入る直前、山に向かって登っていくところなどです。

この車線は、「登坂車線」および「ゆとり車線」と呼ばれています。

 私は、英語表記の“slower ”から、制限速度(通常80キロ)以下で走る車のための道路と理解していて、大型トラックや軽自動車が利用しています。

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4.この特別道路を通るたびに、いつも「面白い呼び方だな」と感じます。

 英語の表示は「slower traffic lane(他より遅い車の車線)」です。「~より遅い」の「~」が必ずしも明確ではありませんが、言いたいことはよく分かります。

 日本語だって「低速(車用)車線」とあれば英語と同じ表現になり、誰もが理解できると思うのですが、そこを日本人はそうは言わない。

 どの車線の車も「登坂」しているのに 「登坂」だの「ゆとり」だのという名前を付けるのは、物事をはっきり言わない習性から来ているのでしょうか。

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 こんなことを面白いと思うのは私ぐらいでしょうが、関係あるかなと思ったのは、

(1)「思いやり予算」という言葉と、

(2)今年のノーベル物理学賞を受賞した気象学者真鍋淑郎さんの言葉

の2つです。

 

(1)「「思いやり予算」とは、在日米軍の基地駐留経費のうち「日米地位協定」に規定のない、年間約2千億円の日本の追加負担のことです。この言葉遣いが私には面白い。

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(2) 次に真鍋さんですが、プリンストン大での記者会見で「なぜ米国籍を取ったのか?」と訊かれて、以下のように答えたそうです。

 

―――「日本の人々は、いつもお互いのことを気にしている。調和を重んじる関係性を築くから」と述べ、さらに、

 

「(調和を重んじるのは)お互いが良い関係を維持するために重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません」

「だから、日本人に質問をした時、『はい』と言う答えが必ずしも『はい』を意味するわけでなないのです。実は『いいえ』を意味している場合がある。なぜなら、他の人を傷つけたくないからです。他人の気に障るようなことをしたくないのです」

・・・・その上で、真鍋さんは、「アメリカではやりたいことをできる」と語る――(ハフポストの日本版サイトから)

5.いろいろ詰まらぬ話で失礼しました。