ksen2006-03-14


前回のブログで、フェルメール巡礼に触れて、ハーグの美術館に「真珠の耳飾りの少女」の絵がある話をしました。昨年正月休みにオランダ・パリに旅した長男一家から、この絵を見たよという報告がありました。前回書いたように観光地のカジノにだけ行った訳ではないようで、身内のことですがこの場を借りて訂正です。たしかに長男の嫁は、昔からプロの画家に絵を習っていたそうですから、行かないはずは無いですね。


海太郎さん、「ウェブ進化論」についての詳細なコメントまことに感謝です。オープンソース、グーグルの文化、ブログの功罪と世論の危うさ・・・等々、考えていくと広がりがありますね。「群衆の叡智」(邦訳は「「みんなの意見」は案外正しい」(角川書店、2006)というソフトな題名)は私もアマゾンで購入しました。読む順番はだいぶ先になりそうですが。



実は前々回でブログと総表現社会について「ウェブ進化論」の指摘を紹介すると書いたのですが、回り道が多くて、なかなか進みません。
昨夜、夕食を終えてから散歩をして四条通りにある「ジュンク堂」に寄ったのですが、本書が大量に積んでありました。奥付きを調べたら、3月5日第4刷とあります。私が購入した(新京極の紀伊国屋で)のが2月10日第1刷ですから、ずいぶん早いペースでの増刷ですね。私の場合は前にも書いたように若い仲間から教えてもらって感謝しています。彼女のブログに「ザ・サーチ,グーグルが世界を変えた」(日経BP社)の紹介が出ていて、読もうかなと考えていたのですが、その後に梅田さんの方が面白いというので彼女のアドバイスに沿って読んでみたものです。「ザ・サーチ」は彼女が貸してくれて、まだ読み終わっていないのですが、グーグルに焦点を絞っており、やや技術的な記述が多く、私には分かりにくいです。

本屋と言えば、昨年10月10日、丸善京都河原町店の閉鎖に続いて、今年に入って同じく河原町にあったブック・ファーストも閉店となりました。前者は自社ビルの売却で何れ別の場所で再出店する方針ではあるそうです。後者は入居していたビルの改築だそうですから仕方ないですね。


丸善はご承知の通り、梶井基次郎の「檸檬(れもん)」の舞台になった店です(時間がなくて確かめていないのですが、正確には、河原町に移転する前の寺町通りにあった旧店舗が舞台だと思います。近くには、彼がレモンを買った果物屋がまだ残っています)。「(閉店)発表直後から同店では小説の主人公をまねてレモンを残して立ち去る文学ファンが続出、半年で20個に上った。小説本の売れ行きも急伸し、7−9月は文庫本1位・・・」とは京都新聞の報道と写真です。

アマゾンやグーグルに代表されるウェブ社会の進展を象徴するような動きでしょうね。丸善のビルの後には大きなカラオケの店が入りました。
今回もまた脱線してしまいました。