machidaさんコメント有り難うございます。
本件コメントはブログにも書いておられますが、慶応Bスクールあたりでソーシャル・ベンチャーのケース・スタディのアーカイブスを作るべき、かつ学生が横断的にネットで連携すべきというご指摘、いい提言ですね。大賛成です。
残念ながら本学はまだBスクールもなく力不足ですが、応援ぐらいなら出来るでしょう。
KSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)でも「京滋元気人マップ」(仮称)を作って事例研究を積み重ねたいというアイディアはあるのですが多忙にまぎれて進んでいません。
これが出来ると、次のステップは、海外、先ずはアメリカの大学(院)やアショカあたりと連携を深めるということだろうと思います。やはりこういうのは慶応でしょうね。
国保さんの動き、期待したいです。
ところで話しが変わりますが、5月10日の日経にこんな記事が出ていました
「三菱UFJ東京銀行は12日から、顧客や環境保護など企業の社会的責任(CSR)に力を入れている中小企業を対象に、金利を年0.2%引き下げる新型融資を始める。CSRの達成度に応じて金利を優遇する融資は邦銀初という・・・」
小生も昔この銀行(のごく一部)にいたということもあって、知人・同僚から照会を受けました。
まだ若干の知り合いもいますので、電話で背景を問い合わせたところを含めて以下報告いたします。
(1) 内容的には日経報道の通り。
(2) ただしパンフレットを置いて大々的に営業するというようなことはしない。提携コンサルタント会社からの推薦や個別照会には前向きに応じる
(3) 要は、CSRの推進と、与信リスクの軽減(優良な中小企業の選別→不良債権の軽減)と広報効果という実利的な効果とのいわば一石二鳥を狙う
(4) 本件はすでに05年9月1日の日経ビジネスのネット版http://www.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/394005
に報道されており、その後の合併作業で具体化が遅れていたもの
(5) 総合的なCSRを融資基準に入れるというのは邦銀として初めてかもしれない。評価システムは日経報道の通り、桐陰横浜大学コンプライアンス研究センターおよび新日本監査法人グル^プのコンサルタント会社との共同開発。評価は点数制をとり、
・コンプライアンス(法令遵守)
・環境への取り組み
・CS(顧客満足度)の向上
・地域社会への貢献
をはじめとする多くの評価項目に沿って、自己評価→銀行側の評価のプロセスを経て決定する
というようなことだそうです。
あらためてCSRを融資の判断材料に入れるというのが目新しいともいえますが、CSRとわざわざ銘打たなくても当然、融資基準の1つになるべきではないかという気もします。
CSRといえば受けがいいということもあるかもしれませんが、他方で、こういう形で意識が高まっていくのであればそれはそれでいいのかもしれませんね。