10月初旬は週末を中心に「映画三昧」の日々を送りました。

若干体調を崩したせいもあって、ここ4ヶ月近く映画館にご無沙汰していたので、その遅れを取り戻す意味もあり、たまたま妻が京都滞在中ということもありました。


それと、先般(9月29日)、アントレプレナーシップ開発センター主催社会起業家が発信するまちづくり」で、京都シネマの神谷雅子さんとご一緒に話をする機会があったことも影響しています。


神谷さんについては、今年4月の京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク(KSEN)主催の講演会&映画鑑賞会をお願いして以来親しくしています。
4月30日付けブログ川本卓史京都活動日記でもご紹介しましたが、この日も地域に根ざした映画館の役割について熱っぽく語られ、久しぶりに、四条烏丸にあるミニシアター「京都シネマ」に行きたくなりました。


わずか4日の間に観た映画は以下の4本で、それぞれ見応えがありました。


1.「マッチポイント」
――「生まれ育ったニューヨークを誰よりも愛し、ニューヨークでのドラマにこだわり続けてきたウディ・アレンが、37作目にして初めて舞台をロンドンに移した意欲作」。ロンドン風景がすてきです。


2.「フラガール
――若き才能・李相日(り・さんいる)監督。昭和40年、斜陽の石炭のまちとヤマを再生させる、女性たちを中心とする「町起こし・プロジェクトX」の物語。


3.「愛妻物語」(京都文化博物館
――新藤兼人が監督デビューを果たした1951年白黒の日本映画。乙羽信子主演、京都が舞台です。


4.「ワールド・トレード・センター
――オリバー・ストーン監督。あの01年9月11日の悲劇を映画化したもの。救助に向かい生き埋めになった港湾警察官2人の実話に基づく話題作。


このうち、1と2は「京都シネマ」で観たのですが、ぐうぜんにも「フラガール」は同館で8回目の「バリアフリー上映会」にあたり、貴重な経験をしました。

これは、まだ日本ではここだけだそうですが、「字幕と副音声付き」で上映され、目の見えない人・見えにくい人・耳の聞こえない人も映画を楽しめるように企画されたものです。


上映前に視覚障害者の方のあいさつもあり、何人もの方々が来ておられました。
字幕や副音声(情景をことばで説明してくれる)の作成にあたっては、ボランティアの人たちの多大な協力もあったようです。
神谷さんの努力にエールを送りたいと思います。