京都は今週末、さくら満開、観光客にあふれていると思いますが、当方はひとりさびしく静かな研究室に出て雑用を処理しています。
キャンパスにほとんど人影はみえません。


James & Tomoko さん、有り難うございます。楽しい時間でした。
英語のコメントはこのブログ第1号ではなかったかと思います。これからも勉強になりますのでよろしくお願いします。


英語と言えば、前にも書いたことがありますが、私の周りだけの現象かもしれませんが、
「英語が苦手・嫌い」と言う学生が多く、憂いています。「外国書購読」という少人数のクラスで何とか、読む楽しさを身につけてほしいと願っているのですが・・・



理由として推測されるのは以下のようなことです。
① 中高の英語教育の問題
② 日本語が巨大なマーケットであること ―従って、海外で話題の本でもすぐに翻訳されてしまう。また「世界中のブログで使用されている言語の中で、最も使用頻度が多いのは、英語ではなくて日本語だという驚くべき調査結果がありました」(梅田望夫ウェブ人間論』(P.84)
③ 標準語と称する日本語ですべて通じてしまうこと(多民族国家との違い)


②について補足すれば、これは「すぐに」ではなく、3年近く経ってからですが、“How to change the World –Social Entrepreneurs and the Power of New Ideas”( David Bornstein)の邦訳が最近出版されました。
世界を変える人たちー社会起業家たちの勇気とアイディアの力ダイヤモンド社
もちろんこれでより多くの読者が生まれるでしょうから基本的によいことでしょう。


しかし私は、前述した「外書購読」でこの本(のごく一部しか読み通せませんが)をテキストとして使用していました。
邦訳が出てしまえば、詠みたいと思う人はそちらで読むでしょうし、試験に一部を出す効果も減ってしまうでしょう。
原著に挑戦してみようかという若者はますます減ってくるように思います。


梅田さんも前掲書で、「ネットは国の壁は超えられるが言語の壁はなかなか超えられない」というのが実感で、「例えば英語圏やフランス語圏というのは、ネット上の言語の大陸になっていくのかもしれません。その中で、日本は国民と言語が1対1対応しているがゆえに、ある種の孤立を強いられる可能性があります」と述べています(P.33)。


英語の堪能な日本人がどんどん英語でブログを発信していく・・・という未来に期待したいと思います。

ところで写真は、3月25日、京都西陣の「天喜」でいとこ夫妻と食事をしたときに飾ってあったお雛様です。

東京ではとっくに仕舞われたでしょうが、京都や地方都市では旧暦の桃の節句を祝うところも多いようで、いまだに飾っている家もよく見かけます。