写真は前回ふれた「カスタ君の町家」での学生企画イベント=映像作家をかこむ交流会の風景です。

当日は12名ほど参加。うち実施者は、3回生(あるいは3年生)1名・2回生(あるいは2年生)5名の小生の「実習」受講生です。午後6時半から9時半まで賑やかでした。

ところで、大学生の学年で、関西では「何年生」ではなく「何回生」と呼ぶことをご存じでしょうか。最初は不思議だったのですが、今では慣れました。東京ではまず聞かない呼び方だと思います。
逆に京都では「○年生」とはまず言いません。

理由についてはよく分からないのですが一説によると、開学当時の東大と京大の違いが関係しているそうです。


東大は、各学年で履修するカリキュラムが決まっており、その単位を取らないと上の学年に上がることができなかった(「学年制」)。

対して京大では、ドイツの大学をモデルにして「科目制」とよぶ柔軟な制度を採用。各学年で履修するカリキュラムが厳格には決まっておらず、「学年」という意識が薄かった。

「3年生」は、2年生までの単位を取得したことを意味するのに対し、「3回生」は単に大学の在籍が3年目であることを示すだけ。

したがって、本学の場合、休学期間を除き、最大8年間在籍できますので、「回生」は「8回生」まであるのに対して、「学年」は「4年生」までしかありません。


いまはどこの大学でもカリキュラムの履修は弾力的になっていると思うので、「回生」の方が合理的なような気もします。

しかし、就職試験の面接なんかで、こういう関西の呼び方を知らない、企業の採用担当者もいるだろうから「注意するように」と学生には言っています。