柳居子さん有難うございます。
やはりご親族にカトリックが居られますか。
京都は、人口に占めるクリスチャンの数が全国比高いような気がしていますが、
とくに根拠はありません。
衣笠の教会を奇進されたというのもすごい話ですね。
それにしても、キリスト教の神父さんや牧師さんは、献金で生活しておられるわけですから、
実に清廉・質素な方が多く、頭が下がりますね。
もちろんバチカンにいるような高位・高職の人たちは全く違うようですが・・・・
NPO活動というのも、精錬・質素な人たちが多いのでしょうか。
遅くなりましたが、26日(金)、KSEN(京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク)の
「かんさい元気人リレートーク」第7回(特別編)では、風力発電のプロモーターとして著名な鈴木 亨さん
に活動を紹介してもらいました。
「特別編」とうたったのは、講演者が全国版のビッグネームであるためですが、同氏と
旧知の浅野さんの尽力で開催が可能になったものです。
1.鈴木さんの肩書は、NPO法人北海道グリーンファンドの事務局長、
株式会社市民風力発電の代表取締役など。
2.主な事業は
(1)グリーン電気料金システム(寄付スキームによる市民ファンド)
(2)市民風車(出資スキームによる市民ファンド)
(3)環境価値の地域内取引(カーボンオフセット)
などです。
3.生協の職員等を経て、1999年NPOを設立。反原発にかかわっていたこともあり、
風力発電に取り組む。2001年北海道で日本初の市民風車「はまかぜちゃん」をスタート。
その後、秋田・青森などに展開し、現在11基、約1200世帯の電力をまかなっている計算になり、
市民の出資には配当を還元している。
4.新規のプロジェクトとして、石川県輪島に総事業費48億円をかけて、11基(2万KW)の
風力発電を設置予定、そのための「ファンドへの投資」を募集中。期間10年および18.5年の
2種類にて、予想配当率は、それぞれ、2%、3.6%。
というような活動です。
特徴的なのは、
(1)もちろん環境ビジネスとしての取り組み
(2)市民のお金を、寄付または投資によってリサイクルさせる取り組み
(3)NPOと株式会社のツー・ハット(帽子2つ)での取り組み
といったところでしょうか。
もちろん、この中で(3)はきわめて日本的な縦割りの社会の仕組み・法制度を前提にした、
いわば苦肉の策の対応であって、別に「コラボレーション」なんていう話ではない。そもそも、
会社とNPOを峻別する発想がおかしいとかねてから思うのですが、縦割りの好きな日本人
(典型が「局あって省なし」と言われる役人)がこれ
を変えるのは無理でしょうね。
鈴木さん自身、「NPOも、会社と同じで
事業の採算を考えるのは当然」とごく当たり前の発言をしていました。
発言の中で、もう1つ面白いと思ったのは、「これ全て、私のオリジナルのアイディアではなく、
パクリですよ」。オランダやドイツでとっくにやっていることを持ってきたということでしょう。
「イノベーションとは、創造的な模倣(creative imitation)である」というドラッカーの
名言の通りですね。