コメントお礼とオックスファム

さわさきさん、さわやかさん、我善坊さん、有難うございます。

何と、2日続けてブログを書くのは初めてかもしれませんが、
たまには、クイック・レスポンスも大事ですよね。


昔、ロンドンで働いていたときに、ビジネス・ランチが多かったですが、
招待されたら、とにかく、サンキュウ・レターをすぐに出すことが大事という
秘書のアドバイスでした。
いまはメールで代替しているかもしれませんが、当時は、昼食から帰ると直ちに
秘書がきちんとタイプしてくれたレター用紙にサインする。


これには有名なジョークがあって、ある日、大事なお客さんをランチに招待し
ているので出かけようとしたら、「実にすばらしいランチだった」というサンキュウ・
レターがすでに届いてデスクの上に載っていた・・・・


閑話休題


サッカー熱狂への批判で、袋だたきに会うかと少し期待していたのですが、どうも
そういう人たちは、私のブログなんか読んでくれないのでしょうね。

1. さわさきさん、1945年8月8日は多くの高齢者にとって忘れない日付でしょうが、
1960年6月15日が意味があったと思う人は我々世代でも少ないでしょうね。
東京で15日と16日の新聞をざっと見ましたが、朝日も天声人語で取り上げていました。
産経・読売・日経は当然というか、一切言及なし(だったと思う)。
東京新聞は国会前での追悼式を1面写真入りで載せており、いちばん丁寧でした。
  

2. さわやかさん、ビラ配りのコツを会得したブログ拝読しました。
そうですね。通行人のことを考えないといけませんね。渡すことに真面目であれば
あるほど、
肩に力が入ってしまい、相手の立場に立っていない・・・勉強ですね。
NPOはサッカー型ですか。
安保闘争、若い人がどんな関心を持続してくれているか、気にもなり、有難いこと
でもあります。
私事で恐縮ですが、大げさにいえば、あれがなかったら私の人生、変わっていたの
ではないか。何の疑問も持たずに、中央官庁に就職していたのではなかろうか、
と今でも不思議に思うのです。


3. 我善坊さん、
樺(かんば)さんと皇后とが同じ名前という発想は私にはありませんでしたが、
言われてみるとそうですね。
水師営の会見」は昔、最後まで歌えましたが・・・ネットで調べたら、
ちゃんとメロディが出てきますね。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/suishieinokaiken.html

5番・6番の歌詞はご存じの通り、息子を2人とも戦死させた乃木将軍に
問う場面
・・・かたち正して言いいでぬ この方面の戦いに
二子を失いたまいつる 閣下のこころ如何にぞと・・・・
・・・二人の我が子それぞれに 死所を得たるを喜べり
これぞ武門(ぶもん)の面目(めんぼく)と 大将答(こたえ)力あり・・・


じんと来ますよね
 

ご指摘の通り、「戦争が悲惨なものであることは言うまでもありませんが」、
戦争という惨劇の中から、時として(平時には見られない)高貴な人間(性)
が立ち現われる
というのは悲しいというか、皮肉なことだと思います。

戦争には、政治や統治と違って、人間のうさん臭さが出にくいからでしょうか。



ところで本日は、(本当は、樺さんについてもう少し書きたいけど)未報告で気に
なっていた京都ソーシャル・アントレプレナー・ネットワーク(KSEN)の
イベント報告をすませます。

KSENの以下のサイトで案内をすませましたが、

http://www.ksen.biz/modules/eguide/event.php?eid=34

6月2日(水)「かんさい元気人リレートーク」の特別編。

「より公正な世界を目指して」と題して,
 オックスファムジャパン
事務局長米良彰子さんに講師として、いつもの「町家」に来て
頂き、活動内容などを聞きました。

運営委員の他総勢18人が集まり、2次会も米良さんの話のフォロー
が中心で大いに盛り上がりました。

1.「特別編」と銘打ったのは、オックスファムジャパンの本部が東京
台東区)にあるからで「かんさい元気人」の範疇から外れるからです。


2.しかし、米良さん、関西出張の機をとらえて、運営委員の藤野さんに
コンタクトして頂き、このイベントが実現しました。
お2人とも有難うございました。


3.今回の参加者は、いつもに比べて、若い人が多い、しかも女性が多いのが
特徴的でした。
やはり発展途上国への援助・支援というようなテーマになると若い人の関心の方が
高いのでしょうか。(残念ながら年配者の関心は高くない?)


4. いま日本に4万ほどあるNPOのうち、国際協力・国際支援に
携わっているのは、400〜500あるとのこと。
オックスファムジャパンはその1つだが、世界的な組織の日本拠点という
ところに特徴がある。
貧困国の問題の中で、とくに、水・衛生・医療といった分野に力を注いでいる。
長期開発支援だけでなく、ハイチ地震のような事態には、緊急支援も行う。
提言(アドボカシー)にも力を入れている。
オックスファムの提言についても
「公共の利益のために」という報告書から紹介したいが紙数がない!)

5. ジャパンは2003年12月にスタート。スタッフは8人、
年間の活動費は1億5千万円程度。公的な資金を一切利用していない、
寄付とボランティアの活動と現地のパートナー団体との協働が中心であり、
この辺が、主として日本のODA資金をもとに活動する他のNGOと違う。

というような話でした。


6.最後で、オックスファムについて補足しておきます。
日本での知名度はまだ低いが、世界的な組織で、日本を含めて16拠点。
そのミッションは、HPによると、

・・・オックスファムは世界100カ国以上で、そこに住む人びとと共に活動する
民間の支援団体です。私たちは、貧困に生きる人びとがその貧困から抜け出そう
とする努力をサポートし、また貧困そのものを根本的になくそうと
する活動を行っています・・・


具体的には、


「100ヶ国以上    で現地パートナー団体と共に活動しています。
100万人        近い世界の市民が寄付しています。
約560億円      の年間募金で成り立つ資金で活動しています。
3万5千人以上   のボランティアが活動に貢献しています。」


7.オックスファムについては、例えば、私の持っている英和辞典を
引いても出てきます。
それだけ誰も知っている存在だということでしょう。

因みに、いま私は、コリン・デクスターの『死はわが隣人』というモース警部が
登場するミステリーを読んでいますが、ここにも、会話の中で何の補足説明もなく、
オックスファムに寄付するとでも(妻に)言うかな」というセリフが出てきます。


因みに、英和辞典によると以下の通りです。


「Ox・fam オックスファム(Oxford Committee for Famine Relief)
Oxfordを本部として1942年に発足した、世界各地の貧窮者の救済機関」


オックスファムの「ファム」は「ファミン(飢餓)」から来ているのですね。


イギリスの地方都市の市民活動から始まったのが、いまや世界的な組織に成長している
・・・・日本の「新しい公共」は、将来、ここまで行くでしょうか?