1. 東京はかなりの雪が降っています。
「成人の日」の祝日ですが、こういう日も(こういう日だからこそ)働いている、とくにサービス業の人たちも多いでしょう。例えば、病院や介護施設のほか、特に外で働く、クロネコヤマトの宅急便を配達する人・・・・等々。本当にご苦労様と思います。
2. 当方は年寄りですから有難いことに、終日、家に居ります。
最近新聞で紹介されていた、
「もの言はず、一日(ひとひ)書の中、雪の中」(佐々木国広)
という句を思いだしました。
こういう日、昔だったら、私も終日家に居てひとり読書という時代がありましたが、今は良くも悪くも便利になって、おまけに細かい活字を長時間追うのが疲れるようになって、つい安易な時間を過ごしてしまいます。
3. このところ、PCに向かって、Youtubeを開けるのがお気に入りで、やっていると、あっと言う間に時間が経ってしまいます。
最近楽しむようになった理由の1つは、知人が「余っているから」と古いスピーカーを1つPCに付けてくれた、これで音がかなりクリアに聞かれるようになりました。
Youtubeの中で現在私の好みは
(1) いわゆる「Random Acts of Culture」(「偶然、目にした文化活動」とでも訳すか)の動画、とくにオペラ・・・・この1つ、百貨店での「乾杯の歌」を前々回のブログで紹介しました)
(2) 昔懐かしい映画の1場面、とくに音楽のある場面
(3) アメリカのフォークソングなど
あたりでしょうか。
4.(1)のオペラ等については山のような動画がありますが、
同じく「乾杯の歌」ではサンフランシスコのカフェでも
http://www.youtube.com/watch?v=bTbmGVEj53E
同じくヴェルディであれば「イル・トロヴァトーレ」をステーキハウスで
http://www.youtube.com/watch?v=KIP4YYEXdUQ
モーツアルトであれば、パパゲーノとパパゲーナをイケアのお店で
http://www.youtube.com/watch?v=r49eKu6DU8k
ミュージカルであれば「ドレミの歌」をニュージーランドの駅構内で
http://www.youtube.com/watch?v=s71GFfdbYfo
5.(2)の映画の1場面であれば、
例えば、ジョン・ウェイン主演の「リオ・ブラボー」でディーン・マーティンとリッキー・ネルソンが掛けあいで歌う「ライフルと愛馬と俺だけ」
・・・・シドニーで一緒だった商社マンの某さんはこの歌が大好きで、仕事で一緒に長時間ドライブしたとき車内で、きれいなバリトンで、歌ってくれました。
以下は叙情的ないいシーンです。
http://www.youtube.com/watch?v=2FEbBUPO5OU&feature=related
もっとも、この映画、西部劇ですから、中心は荒っぽい殺し合いで別のテーマ曲の題は「皆殺しの歌」
http://www.youtube.com/watch?v=qa94b__a2Lo
100年ちょっと前、誰もが銃を持っていた。
これでは、銃規制がなかなか進まないことがよくわかりますね。
(私が研修生としてテキサスの銀行で過ごした1960年代後半でさえ、通勤の車のポケットに銃をいれている普通の銀行員が居て驚いた記憶があります)
映画と言えば、何と言っても「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンの美しいこと。
http://www.youtube.com/watch?v=7vThuwa5RZU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=HM-E2H1ChJM&feature=related
これも、前者は「時が過ぎゆくままに(As time goes by)」、後者がフランスの国歌、と歌が出てくるので見ていて楽しいです。
6.雪の日、PCに向かってこういうサイトをあちこち見ていると、本当に時間の経つのが早いです。
これではいけないと多少反省して、少しは活字を読み、明日から京都行きなので、準備もしました。
活字は、タイム誌の「2012年今年の人」の続きです。
「今年の人」オバマ大統領に次ぐ「今年の人候補」次点は「マララ・ユサフザイ」という、15歳のパキスタンの女生徒で、タイムは「ザ・ファイター(戦う少女)」と評しています。
なぜ彼女か?
(1) パキスタンのタリバン支配下の地域に住む少女で父親は社会活動家。学校の成績きわめて優秀で、本を読むのが大好きなおとなしい少女だった。
(2) しかし、タリバンが、女性への教育を禁止しようとしたのに抗議して、匿名でブログを始め、女性の教育だけでなく、人権の向上や平和を訴える。
(3) このブログが注目されたことで身元が分かってしまい、2012年10月9日、通学時、彼女の乗ったスクール・バスがタリバンに襲われ、彼女は頭部と首に2発の銃弾を受け、負傷する
(4) 幸いに生命はとりとめたが、引き続き身の危険もあり(タリバンは犯行声明を出すと同時に、更なる攻撃を警告している)、現在まだ英国の病院で治療中。完全に回復するかどうかは微妙な状況の模様。
(5) しかし、病院からも引き続き、パキスタンの少女たちに激励の言葉を発信している。
・・・・・・
マララ・ユサフザイはすでに国連を初め、多くの団体の注目と支援を集め、2013年1月にはシモーヌ・ド・ボーボワール賞というのを受賞。
また昨年末には「彼女にノーベル平和賞を!」という庶民の署名が50万以上集まったという。
・・・・
タイム誌は
「タリバンは、マララを攻撃したことで、世界中に彼女の存在を知らせてしまい、世界中を敵にするという大きな失敗を犯した。
彼女はすでに故郷の級友たちを勇敢な少女に変えつつある。
そしておそらくは、世界中の少女たちをより勇気ある人間にさせることだろう」
と書きます。