1.朝の散歩に、2年前までの定番コースが復活しました。
コロナで閉鎖中だった東大駒場キャンパスと付属研究所が先週から、またもとのように開放されました。
静かなキャンパスを久しぶりに歩きましたが、銀杏の紅葉も散りました。
残念ながら、図書館には、現役の学生と教員以外はまだ入れてくれません。
- 豪州のシドニーからクリスマス・カードを頂きました。
南半球は夏の盛り、サンタクロースも暑そうです。
自宅に飾った小さなサンタ君の写真を送ってくれた方もいます。
3.今年は、年末恒例のヘンデル「メサイア」を聴くことが出来ました。
(1) 青山学院大学の合唱団&オケによる「オール青山」の「メサイア」です。
昨年はコロナで中止、今年は2年ぶりの開催となりました
(2)コロナ対策は、
・聴衆は席を1つ空けて座り、
・舞台上の合唱団もオケも、人数は例年よりずっと減らし、管楽器を除いてマスク着用。
・ソリスト(独唱者)は自分の歌うときだけ登場し、歌わないときは舞台裏に退場する・・・・
といった完璧さです。
たいへんだなあ、と痛々しい気持になったぐらいです。
(3) 聴衆にとっても、3時間強を座席に座ってマスク着用のまま聴くのはくたびれます。
舞台の上の合唱やオケの連中は、本当に疲れたでしょう。
(4) それだけの苦労をしても、歌いたい、演奏したい、年末恒例の「メサイア」を実施したいという実行委員や皆の思いが伝わってきました。
今年は例年にましてよい出来だったのではないかと、大きな拍手をしました。
(5) 他方で、私が中学生で初めて聴いた、東京芸術大学の「メサイア」慈善演奏会は、1951年(昭和26)年が第1回で、以後2019年まで1回も欠かすことなく上演されました。
その伝統ある歴史が昨年、コロナ禍のなか途切れました。本来なら70回の記念演奏会の筈でした。
(6)今年も昨年に続いて、中止となりました。
学生にとって卒業前の晴れの舞台、とくに4人の独唱者も学生からの抜擢であり、将来のプロの声楽家への登竜門と言われます。
本当に残念な思いでしょう。コロナの災難はいろんなところに及びます。
3.最後にサンタの話を再び。
12月24日の毎日新聞に,小倉論説委員の「サンタはいるの?」が載りました・
「甘っちょろい」と言われそうですが、いい文章だなと思ったので、以下に一部引用します。
(1)「米ジャーナリズムで最も有名な社説は、アポロ月面着陸でも、ケネディ暗殺でもない。ニューヨークの地元紙サンが1897年に載せた「サンタクロースはいるの?」と題する社説だ」と始まり、以下のように続きます。
(2)8歳の少女バージニアから、編集部に手紙が届く。
「友だちがサンタクロースはいないと言います。本当のことを教えてください」。
(3)これに論説委員が答えた。
<友だちがまちがっているよ。きっと見たことしか信じられないんだね>
(4)人間がわかっていることは限られていると論説委員は説き、こう続ける。
<実はサンタはいるんだ。愛や思いやり、いたわりがあるように、サンタもいる。そういうものがあふれているから、人は癒される。サンタがいなかったら、さみしい世になってしまうよ。>
読者からの要望を受け、サン紙はその後、クリスマス前に毎年、この社説を掲載する。
(5)そして、小倉氏はこう続けます。
――日雇い労働者の多い大阪市西成区の「あいりん地区」で炊き出しをするグループにはこの時期、普段以上の米やみそが届く。クリスマス会を計画する「子ども食堂」も多い。
せめてクリスマスや正月くらいは、ひもじい思いをしてほしくないと考える人々の善意である。
サンタは健在なのだ。・・・
(6) 手紙を書いたバージニアは教師となり、1971年81歳で亡くなった。今年で50年になります。
4.今日はクリスマスの翌日、英国や豪州では「ボクシング・デイ」と呼ばれ、祝日です。昔はエッセンシャル・ワーカーに贈り物をする日でした。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。