2018-01-01から1年間の記事一覧

英国ロイヤル・ウェディングとタイム誌

1.ミーハーを自認していることもあって、タイム誌6月4日号、英国ハリー王子の結婚式の「記念号」を熟読しました 今回はその紹介です。 昔からミーハーだったなと自分でも呆れるのは、かっては、ロンドンの本屋で買った、エドワード8世(のちのウィンザー…

生誕900年の西行の生きた時代と「紅旗征戎吾が事にあらず」

1. 前回は、和歌の「返しの文化」について、待賢門院堀河と西行のやり取りの実例を紹介しました。 Masuiさんから「男女は単なる平等であればよいだけではなく、その間に強いレゾナンスが生じ、1+1が2になるのではなく、その何倍にもなるところが真の平等で…

小さい薔薇の花と、「待賢門院」&「堀河局」

1.文字通り猫の額ほどの庭の片隅で、二年前に調布の神代植物園で買った薔薇の小さな花がまた元気に咲きました。散っては、また何度も花を咲かせます。 薔薇を自分で育てるほどの庭の広さも元気も知識もありません。しかし見ていると、この花がその棘もあって…

田舎のこと、日本女性のこと、和歌のこと

1.今年はGW連休の遅く、田舎に来たので、先週はほぼ当地に滞在し、畑にも何度か行きました。 まだ寒く、日中も薪ストーブを焚く日が多く、八ヶ岳に雪が残っています。 浮世を離れて、散歩をしても殆ど人間には会わず、挨拶するのは鹿ぐらい。 もっともこの時…

蓼科に来て、中世の日本女性と和歌のことなど考える

1.岡村さんコメント有難うございます。旅を通じて元気な日本女性のパワーに感心しておられる様子が微笑ましいです。触発されて、今回は昔の日本女性のことなど考えます。 まずは、5月3日に「空飛ぶ婆や」が無事ロンドンの娘のところから帰国しました。 翌4…

「閑中、雅もあり」の日々かな?

1.山口さん、柳居子さん、コメント有難うございます。 ご友人にもお嬢様の出産の手伝いに海外に行かれる方が居られる由、我が家だけではないのですね。「主婦に定年なし」もご指摘の通り、専業主婦は立派な仕事、亭主の年収の半分は堂々と受け取る権利がある…

空飛ぶ婆やと留守番じいさんの話

1.岡村さんいつも豊富な旅物語を有り難うございます。 よい季節になり、連休も近づき、皆様も旅や外出の機会が増えるのではないでしょうか。 我が家では、家人が英国に住む娘のところに2週間の旅に出かけました。 「家事手伝いと子守」が目的で、観光にはま…

戦争の記憶と歴史――コロンビア大学特別講義について

. 1.山口さん、オペラの思い出有り難うございます。じかにゆっくり思い出話を伺いたいものです。「今は庭仕事と植物観察など」の由。お年寄りには年相応の愉しみがありますね。 私も田舎の自然が好きで、先週は昨年の11月初め以来5カ月ぶりに、信州蓼科に行…

ロンドンでシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を観る

1.前回のブログに岡村さんと山口さん、3月25日付には柳居子さん、何れも頂いた貴重なコメントに厚く御礼申し上げます。 何れのコメントにもフォローさせて頂きたい事ごとがありますが、今回は残念ながらお礼だけに留め、もう1カ月以上前になる、ロンドンの…

本と本屋と日本人のユーモアと

1. 先週はネット上に桜の写真があふれたでしょうね。私も性懲りもなく素人写真を載せます(東大駒場キャンパスの並木と我が家の老木)。 我善坊さん、山口さんコメント有難うございます。山口さんのは「コンナコトカイテイイノカ」とありますが、このブログ…

ロンドンの本屋「サッチャーズ」と「ウォーターストーン」

1. 前回は、2年半ぶりに乗ったロンドンに行く車内で、スマホも増えたが、本を読む 人もそこそこ多いこと、 小学1年生の孫が毎日学校から借りた本を読まされること、本の選択も、進み具合も自主性に委ねられている、しかし保護者はそれをチェックする必要が…

ロンドンのお上りさんが「レディ・ジェーン・グレイの処刑」を見る

1. 山口さん有難うございます。 少し説明不足でしたが、先生対生徒の比率は全校平均の数字で、例えば校長など管理職や体育・音楽など専門の教員も含まれます。従って、1クラスの生徒数は15名前後の筈でこれは(詳しくは知りませんが)公立もさほど変わらない…

10日間の英国滞在で感じたこと

1. 家人は1ヶ月ちょうど、私は10日間、英国のロンドン郊外(田舎です)に滞在して、9日帰国しました。 3日以降は雪も降らず、まずまずの天気でした。少しずつ気温も上がり、マンションの裏庭では、春を告げる花として英国人の大好きなラッパ水仙(daffodil)…

英国は二日間「暴風エマ(Storm Emma)」の大雪です。

1. 山口さん、遅れましたが2月24日付コメント有難うございます。ご指摘の通り、日本画は写実と装飾性が融合していると、「円山応挙論」にも書いてありました。[「お土産話」ということですが、たいした話はありません。 私事になりますが27日からロンドン郊…

「江戸時代の日本美術」を学ぶことと京都の「品格」

1.三寒四温で、まだ寒い日も続きますが、2月20日の国際文化会館のロビーには、早くもひな人形が飾られていました。会員から寄付されたそうで、「京都にある丸平大木人形店のもので、昭和初期につくられ、顔の丸さや、内裏びなの隣に三人官女が飾られているの…

『円山応挙論』(冷泉為人、思文閣)を読む

1. 岡村さん、長文のコメント有難うございます。絵本に詳しいですね。やはりお孫さんとの関わりでしょうね。 今回は私は絵本ではなく、『丸山応挙論』(冷泉為人)という堅い本についてです。 昨年11月25日に京都の思文閣出版から出ました。9500円もする大著…

『歴史とは何か』(E.H.カー、岩波新書)と岡村さん「世界街歩き」

1. 豪雪地帯はたいへんですが、東京は寒いけど天気はいいですね。 家人が無事にロンドンに出かけ、暫らく老人の一人暮らしとなります。 今回の飛行機は羽田からでしたが、成田に比べて我が家からははるかに便利になりました。 空港まで見送り、帰りは一人で…

今回はインフルエンザでダウン。身辺雑記に終わりそうです。

1.岡村さん、下前さんコメントまことに有難うございます。以下の事情から今回はお礼だけで、次回にフォローすることでお許しください。 2.のっけから私事で恐縮ですが、付き合いの良い老人であることもあって、最近大流行しているA型インフルエンザにかかり…

サーロー節子さんの「記憶」とエコノミスト誌の「Kポップ対歴史」報道

1. 東京に大雪が降った22日も、目白が寒さをものともせずに、枝にさした蜜柑を食 べに飛んできました。この雪では他に食べ物を見つけるのはたいへんだったでしょう。 前回のICAN事務局長とサーロー節子さんの平和賞受賞スピーチについては、フェイスブックか…

タイム誌、ICAN事務局長そしてサーロー節子さん

1. 冬の寒さには温泉がいちばんと思い、嬉しくも子供たちがチケットを贈ってくれたので、年初早々鬼怒川温泉に行きました。1泊して、翌日は生まれて初めて日光東照宮にお詣りしてきました。陽明門が新しくきれいになっていました。 子供の頃は、「日光を見ず…

「タイム誌2017年今年の人の次点以下」とICAN

1. 小さな庭のかりんの木の枝に家人が毎朝みかんを置くと,目白などが早速やってきて、あっと言う間にきれいに食べてしまいます。冬の寒さ、彼らも食物を見つける苦労は大きいだろうと思います。 ところで前回の「タイム誌今年の人、沈黙を破った人たち」の報…

タイム誌2017年今年の人は「沈黙を破った人たち」(The Silence Breakers)

1. このブログいつまで続くことだろう? 今年もよろしくお願い致します。 メサイアでキリスト教の雰囲気にひたってから2週間も経たない松の内、老夫婦は、こんどは湯島天満宮に行き、菅原道真公にお詣りし、上野公園を歩き、西郷さんにも挨拶してきました。 …