2023-01-01から1年間の記事一覧

「新しい再軍備の時代がやってきた」「日本は戦うか?」

前回のブログで、エコノミスト誌5月27日号が、世界的な軍拡の動きを報じたと 紹介しました。 (1)今回補足したいと思ったのは、読んで少し違和感を覚えたからです。 軍拡の記事は事実の報道でしょう。しかしそのあとの論調はそれを非難するのではなく、西欧諸…

「トランプ復帰の可能性」と「平和の配当は終わった」

先週は六本木の国際文化会館で、同世代3人、昼食をとりながらのお喋り会がありました。 英国エコノミスト誌5月27日号の2つの記事が話題になり、最後には「長く生きても良いことはないね」という悲観論が出ました。 2. 1つはトランプ前大統領についての論…

広島でのG7サミット(主要7カ国首脳会議)終わる

3日間の日程を終えて5月21日に閉幕したG7サミットについては、議長国日 本のメディアは大きく報道しました(海外の報道は予想以上に小さかったと思います)。 以下は一庶民のささやかな感想ですが、まずは24日付の毎日新聞、元村有希子 論説委員の感想です。…

『車窓の山旅、中央線から見える山』(山村正光,実業之日本社)

前回のブログは、NZアーダーン前首相の「退任演説」を取り上げました。 (1) Masuiさんから、 「引き際も立派ですね。上に立つ者としての模範です。かんたんな様ですが、なかなか出来ることではないです。尊敬します」とコメントを頂きました。 (2)ドイツ在住…

NZのジャシンダ・アーダーン前首相のこと

今回は、いささか旧聞です。まずは、4月に行われた統一地方選挙の総括です。 (1)5月1日の毎日新聞社説は、 「統一地方選は、投票率低下や議員のなり手不足など課題を浮き彫りにしたが、前向きな動きも見られた。女性当選者の増加である」と述べ,女性の当選者…

憲法記念日も蓼科で過ごしました。

先週、茅野駅から「あずさ」で帰京しました。車窓から眺める山々や新緑を楽しみました。 2週間の蓼科滞在を報告した前回のブログにいろいろコメントを頂きました。 ドイツ在住の刈谷さんは、今年からライン川沿いの河川敷で家庭菜園を始めたそうで、野兎の被…

今年初めて、蓼科に過ごす日々

GWの大型連休を挟んで2週間の予定で、長野県茅野の田舎家で過ごしています。 (1) 今年から車を手放しました。東京の街中や中央高速を運転することがなくなります。中央高速は眺めの良い快適なドライブを楽しめますが、諦めました。 (2)免許は二人とも返上し…

今年も東京で「京語りの会」

1.4月22日(土)、東京での5回目の「京語りの会」がありました。 主催者は松井孝治慶應大学教授。 (1) 講師は5回連続の下前國広さんが、「京(みやこ)」と「都(みやこ)」の話。 今回はそれに、 (2) 長唄をバックにした京舞と (3)「公家町と京都」と題す…

「モツレク」を聴きました。

「モツレク」とはモーツァルトの「レクイエム(死者のためのミサ曲)」のことで、合唱仲間ではもっぱらこの略語が使われるそうです。 2.その「モツレク」を、4月16日(日)文京シビックホール大ホールで聴きました。 麻布OBプラス合唱団の演奏会です。 混声…

「涅槃寂静」と追悼坂本龍一

前回のブログは「桜の俳句」を語る茶話会の話でした。 (1) 京都法然院にある谷崎潤一郎のお墓には「空」と「寂」の文字が彫られてあると書いたことに、Masuiさんからコメントを頂きました。 「この二つの言葉は私が仏教の教えの中で最も大切にしている言葉で…

「ちるさくら 海あをければ 海へちる」

先週は、東大駒場キャンパスのソメイヨシノが葉桜になる一方で、八重が咲きました。 散り際の桜と新緑との取り合わせが心地よい眺めです。 読書会の仲間4人で某日、北沢川緑道の桜並木を歩いたあと、茶話会になりました。緑道には小川が流れていて、花筏も見…

「ありがとう大江健三郎さん」

今年の東京の桜は、わりと長持ちしているようです。海棠(かいどう)も花桃も咲き始めました。 (1)小雨が降る先週、新宿の紀伊国屋書店に出掛けました。 行きつけだった渋谷の丸善&ジュンク堂が閉店になったので、やむなく新宿まで足を伸ばしたのです。 (2)…

鬼怒川金谷ホテルでエコノミスト誌を読む

散歩の楽しい季節になりました。 東京は桜満開で、我が家の桜を眺めてから、駒場民芸館を通り、駒場公園旧前田侯爵邸、東大キャンパスと歩きます。 散歩しながら、3月初めに鬼怒川金谷ホテルに一泊したことを思い出しています。 (1) 二人旅の温泉旅行は5年…

東京は桜が開花、「祈り、そして希望(Grace and Hope09)」

東京では、桜が咲きました。「年々歳々」春はやってきます。 (1)東北大震災から12年、死者行方不明者は関連死を含めて22,212人、避難している人はいまも30,884人、ほとんどは福島県の避難者とのこと。 ロシアのウクライナ侵攻から1年、暴虐は止まず、悲劇は…

映画「丘の上の本屋さん」を観る

よく晴れた3月初旬の某日、妻と二人、銀座で良い映画を観ました。 (1)邦題「丘の上の本屋さん」という2021年制作のイタリア映画。 最近は悲しいかな,老人によくある症状で、2時間の映画を途中で席を立たずに最後まで観ることができなくなりました。 今回は…

「勇気こそ地の塩なれや梅真白」(中村草田男)

Masuiさんから、今年の梅はどこもきれいに咲いている、「自宅の庭の梅も輝い ており、花びらに一つ一つ声掛けしている」とコメントを頂きました。 「自然の力は素晴らしい」ともあり、暗いニュースが多いせいもあってか、「梅に声を掛ける」心情に共感しまし…

「税金クイズ」と「バイデン一般教書演説」

世田谷梅が丘の羽根木公園では3年ぶりに「梅まつり」が開催され、散歩がてら二人で覗いてきました。 (1)早春を感じさせる日和で人出も多く、野菜を直売する農家や寄付を呼び掛けるNPOなどもテントを出していました。 (2)あるテントでは質問票を渡され、「税…

『資源の戦争』と『大東亜共栄圏』を読む

1.下北沢の「ザックZAC」という喫茶店で時々朝食をとります。二人で、たまにひとりで行きます。 開店は朝9時。我が家は原則二食なので、10時前後に出掛けます。 いつもホットサンドウッィチと珈琲。賑やかな若者の街下北沢の商店街にありますが、空いていて…

「紫式部の着物と源氏物語の帯」

先週、いつもの散歩コースの駒場民芸館の梅が、花を咲かせました。東大キャンパスには水仙も咲いています。 もっとも10日(金)の東京は雪交じりで寒い一日。 家に閉じこもり、皆さまのフェイスブック投稿を楽しく拝見しました。 いつまでも現役の京都人の元…

消える本屋、残る「干し柿」「飯鮨」

1月31日(火)、渋谷東急本店が営業を終え、7階の全フロアを占めていた丸善ジュンク堂(MJ渋谷店)も閉店になりました。 最終日の開店早々に顔を出しました。最後の買い物は、「先の戦争」がらみの 3冊です。 ウクライナへの侵攻が気になることもあって、過…

タイム誌2022年“今年の人(パーソン・オブ・ザ・イアー)”

先週は「10年に一度の最強寒波」、東京も寒かったです。 (1) 京都市内では雪が積もった由。 そんな中、岡村さんが、祇園の舞妓さんの写真と動画をメールで送って下さいました。「祇園町の新年会」でのご披露だそうです。 動画は、舞妓さんが二人で「祇園小唄…

「京都の朝はイノダコーヒから」

1. 今回は、京都の話の続きです。 昨年12月中旬、2泊したときも2日続けて朝食は「イノダ」に行きました。 常連の飯島さん、岡村さん、下前さんに会うのが主目的です。 岡村さんはいつも颯爽とバイクに乗って登場しますが、何せ祇園町の会長さんですから忙…

植木力さんの新著『奇跡を呼び込む力』(PHP研究所)

京都で株式会社カスタネットを20年以上経営する植木力さんが、本年早々、新著 『奇跡を呼び込む力』を世に出しました。 送って頂き、面白くかつ懐かしく読みました。 彼の人柄と思いが伝わる良い本です。 念願だったPHP研究所からの刊行です。 (1) 94頁と短…

エコノミスト誌「2022年カントリー・オブ・ザ・イヤー」は?

今年のお正月には、米タイム誌と英エコノミスト誌を読みました。 毎年の恒例ですが、その年の最終号のタイム誌は「今年の人(パーソン・オブ・ザー・イヤー)を、同じくエコノミスト誌は「今年の国(カントリー・オブ・ザ・イヤー)」を載せます。 エコノミ…

2023年の元旦、ブログはまだ京都の思い出

明けましておめでとうございます。 週一回の報告なので、年が変わってもまだ昨年の話です。 前回のブログには岡村さんから、 「町内に「をけら木」と「人形」を配り30日には祇園(八坂神社)さんに納めます。昨日は掃除。そして、知恩院の除夜の鐘を聞く・・・…

2023年の元旦、ブログはまだ京都の思い出

明けましておめでとうございます。 週一回の報告なので、年が変わってもまだ昨年の話です。 前回のブログには岡村さんから、 「町内に「をけら木」と「人形」を配り30日には祇園(八坂神社)さんに納めます。昨日は掃除。そして、知恩院の除夜の鐘を聞く・・・…